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C5

等澍院(護摩堂)

等澍院(護摩堂)

 1806(文化3)年に江戸幕府によって建立された等澍院は、伊達市有珠の善光寺、厚岸町の国泰寺と併せ「蝦夷三官寺」と称せられるお寺です。将軍建立の三官寺は十万石大名と同等の格式とされ、当時の等澍院の勤行地(所管)も現在の苫小牧市からえりも町までと広大でした。等澍院は、明治維新での幕府の瓦解によって1885(明治18)年に廃寺となってしまいますが、地元住民の尽力もあって12年後に再興され、現在に至っています。

 何度かの移転改築により、建立当時の建物はほとんど残っていませんが、境内西側に建つ護摩堂は、修復を経ながら現在まで江戸期の面影を残している建物です。

 また、本堂には鎌倉時代(推定)につくられた聖観世音菩薩像などの貴重な仏像がまつられているほか、歴代の住職記等は「等澍院古文書」として国の重要文化財に指定されています(様似郷土館に展示保管)。

 2018(平成30)年には、蝦夷三官寺が北海道遺産に認定されました。

 拝観を希望されるかたは、庫裡へお回りください(拝観料無料)。