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2012年08月03日

昆布のおはなしと磯の生きもの観察...夏のジオ塾

昨夜、ふるさとジオ塾で昆布や藻を題材にした座学を行いました。

ジオ塾昆布のはなし.jpg

場所は、いつもの様似図書館。様似町と包括連携協定を結んでいただいている、北海道大学の北方生物圏フィールド科学センターの四ツ倉准教授(下写真)、傳法助教、そして北海道大学総合博物館の阿部助教に、昆布や藻についていろいろと教えていただきました。

ジオ塾四ツ倉先生.jpg

様似の特産である昆布も、北海道全体ではどんどん生産量が減ってきていることや、様似の海も磯焼けが現れていることなどが紹介され、海の中もアポイの高山植物のように人の手による保全活動が必要となってきているのかも…。

ジオ塾エンルム裏.jpg

そして、翌日の今日は、エンルム岬裏の磯で生きもの観察会。

ジオ塾磯・高橋先生.jpg

講師は、昨年に引き続き高橋誼(よしみ)先生。100種類は下らないというエンルム磯の生きものも、先生の手にかかれば分からないものは無いのです。

ジオ塾磯・テレビ撮影?.jpg

そんな先生の名声を聞きつけたのか、テレビ取材?イエイエ、現在、様似では町制施行60周年記念でPR映像を作成中で、その記録の一環なのです。

ジオ塾イソガニ雄雌.jpg

さて、午前中の講座でたくさんの生きものを先生に紹介してもらったのですが、紙面の関係上(疲れたので)、割愛させていただき、一つだけご紹介。岩をめくればゴマンといたイソガニくんでしたが、オスメスの見分け方はお腹だそうです。お腹が尖っている方がオス(右)で丸い方がメス(左)ですって。分かります?

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大潮の今日は、野球でもできちゃうぐらいの波食棚。そこにはどんな生きものが住んでいるかは、画面右上の検索エンジンで1年前のブログ(2012.7.4)を見てみてください。明日はいよいよ、アポイの火まつりじゃ~。(タク)

2012年07月31日

今年一番でしょう、この暑さ!週末は火まつりだよ~

連日の猛暑が続く、本州に比べたらかわいいもんですが、今日の気温は25℃。でもジメジメで体感はもっと高く、今年一番の暑さに間違いありません。保育園の子どもたちも、かんらん岩広場にある噴水で水遊びしてました。

噴水で遊ぶ子ども.jpg

ワタクシは、朝から同僚のイズミックと週末に行われるアポイの火まつりののぼり立てに、町内を巡回。明日は多少雨が来るようですが、週末の天気は上々の予想。今年は町制施行60周年を記念する花火もあることから、担当の302さんやイズミックたちは成功を期して、最後の調整に余念がありません。

白里谷ビーチコーミング.jpg

ところで、のぼり立てでえりも方面に車を走らせていると、浜で子どもたちがなにやら活動中。聞いてみると、教育委員会が企画したビーチコーミングでした。ビーチコーミングとは、浜に落ちている漂着物を拾い集める遊びのこと。ウチの学芸員のマットさんが企画したらしい。夏休みには格好の行事かも…。

岡田先生講演チラシ.jpg

さて、突然ですが、アポイ岳ジオパークでは講演会を予定しています。2000年の有珠山噴火で一躍有名になったアノ岡田弘先生に、洞爺湖有珠山で取り組まれている防災プログラムなどについてご紹介いただこうというもの。みなさんもぜひ足をお運びください。なお、今週の2日・3日にはふるさとジオ塾もあります。くわしくは、アポイ岳ジオパークHPのイベント情報でご確認ください。http://www.apoi-geopark.jp/ 

いずれも参加待ってま~す。(タク)

2012年07月27日

様似小学校も夏休み突入です

8月を目前にようやく夏らしい日になってきましたネ。さて、昨日(26日)から夏休みに突入した様似小学校。初日朝にポツポツと集まる親子の姿はというと…。

ラジオ体操三々五々.jpg

そう、夏休み恒例「ラジオ体操」です。港町~会所町にかけての中央学習区では、消防署のみなさんのご協力をいただき、毎年消防署前で実施しているのです。

ラジオ体操音響車両.jpg

午前7時、消防車両の音響を使って、さあスタートです。

ラジオ体操左に大きく.jpg

昔は様似の中心地であった「中央」も、どんどん人が少なくなってしまい、学習区内の小学生数はわずかに16人。それでもこの日は、お母さん方も含めて15人ほどが参加してくれました。

ラジオ体操消防署員.jpg

夜勤明けの消防署員の皆さんもお疲れの中、見本を見せてくれます。さすがファイヤーマンだけあって、一糸乱れぬ(?)動き。3人の眠たげな表情に、感謝の念もいっそう募ります。

ラジオ体操スタンプ.jpg

最後に郵便局からいただいたカードに出席スタンプを押してもらって終了。中央のラジオ体操は土日を除く8月8日までの10日間行う予定。ご協力いただく消防署員の皆さん、よろしくお願いします。

消防署からのアポイ.jpg

うっすらと雲がかりの消防署から見えるアポイ。せめて8月4日・5日開催のアポイの火まつりまでは夏らしい天気が続いてほしい。ちなみに今日と明日は、料飲店組合主催のビアガーデンが役場前で開かれます。みんな集まれ~!(タク)

2012年07月24日

港町・さまにの夏のもう一つの風物詩

今日の夕方、所用で日高中央漁協様似支所に行くと、ちょうど漁船が続々と港に帰ってくるのに遭遇…。

イカ船帰港.jpg

岸壁には水揚げのための若い衆や漁協職員も集まっていました。

イカ船着岸.jpg

近くで見ると、甲板の上にはたくさんの集魚灯。積荷は何かというと…。

イカ荷揚げ1.jpg

そう、北太平洋で夏に繰り広げられる「スルメイカ」漁です。旬である今時期は、その名も「夏イカ」。この時期、イカを求めてやってくる外来船で日高沿岸の港はにぎわうのです。

イカ荷揚げ2.jpg

様似漁港にも10数隻の外来船がやってきているそうです。つい最近までは、光に集まるというイカの習性を利用した、集魚灯での夜間漁が主流で、沖合いに灯る漁火が昆布干しとともに様似の夏の風物詩でしたネ。

市場イカ箱山積み.jpg

しかし今は、高騰する燃料費から昼間での漁に切り替わっていて、集める漁からソナーなどを使った探す漁に完全移行。漁火ももう何年見ていないことでしょう。

箱入りイカアップ.jpg

でも、夜から昼へ時間が変われど、港での水揚げ風景には変わりなし。どーです?箱入りイカくんたちのこの黒光りは!

イカ船とアポイ.jpg

なかなか気づかないかもしれませんが、港にちょっと足を伸ばしてみると、港町ならではの風物詩を感じることができるのです。見物ついでに荷揚げをお手伝いしたら、「もってけ~。」なんてうれしいお声が、あなたにもかかるかもしれませんヨ。(タク)

2012年07月23日

陸(おか)まわりのあなた、ナポリン飲んでがんばって!

先日、近く行う子ども向け体験学習の下見のため、ジオミとNI~DA先生の3人で町内をあちこちと…。

エンルム裏の昆布干し1.jpg

そして着いた場所は、様似の皆さんならトーゼンおわかりのはずのアノ場所。

エンルム裏の昆布干し2.jpg

そう、ひん岩の岩脈でできた、様似発祥の地・エンルム岬の裏側(海側)です。7月に入って、日高昆布(学名:ミツイシコンブ)漁の最盛期を迎え、ジオと昆布のコラボがすっかり有名となったこのアングルから昆布干しの様子をお知らせします。

エンルム裏の昆布干し3.jpg

NI~DAセンセイもこのコラボをいたく気に入って、「やっぱり、昆布は縦方向じゃないと…。」などとしきりにシャッターを切っていましたが…。

エンルム裏の昆布干し4.jpg

ここに来たのは午後。すっかり干しあがった昆布は、陸(おか)まわりのお手伝いさんの手によって集められます。

エンルム裏昆布作業.jpg

そしてこちらでは、その集めた昆布を一定の長さに切っていきます。

エンルム裏駄昆布.jpg

駄(だん)昆布と呼ばれる105㎝の長さにまとめられるのです。こう見るとなかなか壮観ですネ。

エンルム裏根昆布.jpg

こちらは、根昆布と呼ばれる昆布の茎から根の下の部分。通称・頭(かしら)昆布とも呼ばれています。昆布の中でも特に滋養が多いところで、健康のための昆布水などに使われているそうです。

エンルム崖下よりの青空.jpg

そんな炎天下での作業を高みから見物しているのは、カラスよりず~ず~しいオオセグロカモメたち。

7~8月は昆布漁の最盛期。漁師さんだけでなく、その家族やお手伝いに駆り出されるたくさんの陸(おか)まわりの人たちにとっても、体力勝負の日々が続きます。

リボンナポリンパッケージ.jpg

そんなあなた。暑いときは、ナポリンでも飲んでスッキリしてみませんか。今年の新ラベルにもウチのアポイちゃんとカンランくんが登場しているのですが、全道各地のたくさんのキャラクターがあるため、いろんなパターンがあります。お店で手にするときは、ぜひとも2人を探したうえで購入してネ。(タク)

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