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2012年10月08日

雹が降る中の様似山道看板設置&純米・アポイの鼓動

秋晴れの昨日、第36回アヒルロードレースが行われました。その名のとおり、様似のアヒルたちのマラソン大会。当日は、試合のためサッカー少年団がいなく、少しさびしい人数でしたが、下は幼稚園児から上は中学生までが、1km~3kmのコースを一生懸命駆けぬけていました。

アヒルスタート.jpg

そんな爽やかな日の前日、つまり一昨日は、実はワタクシちょっと山の中へ。

オイオイの沢.jpg

ここはどこかというと、「オイオイの沢」。国道336号線の山中トンネル西側の本郷さん宅裏手の沢。なんでこんなところを歩いているかというと…。

山道_宅石休憩.jpg

実は、冬島~幌満間の様似山道(1799年開削)中にある「原田宿跡」へ近道しようと沢登りしていたのです。今春、古くなった様似山道中の看板を新しくし、原田宿跡にも設置したのですが、強風のせいか倒れてしまっていたのを再設置しに行ったというわけ…。

原田宿看板再設置.jpg

アポイ岳ファンクラブのTAKUさん、IYOさん、NOROさんにお手伝いいただいたのですが、今度は倒れないようにとモルタルしょって現場へ。しっかりと土台を作って、さらにこんなに石積みもしてきました。これなら爆弾低気圧でも大丈夫?

原田宿看板再設置_記念撮影.jpg

ところがこの日は、朝から「ゴロゴロ」と遠くでカミナリが鳴っている不安定な天候。「まっ、昼までの作業だから、大丈夫か。」などとタカをくくってオイオイ沢に入ったのはいいのですが、1時間ほどで土砂降りに。しかも雹(ひょう)まで降る始末。4人とも、写真のとおりぐしゃぐしゃでした。

それでも、来週に控えているジオツアー第5弾前に懸案解決できて良かったです。

純米アポイの鼓動.jpg

ところで、突然ですが、アポイ山荘では、またまた新製品を発売しました。その名も「地球の詩 アポイの鼓動」という日本酒。様似の特別栽培米・アポイ米を使った純米酒です。これが相当イケるんです、味が…。

純米アポイの鼓動ラベル.jpg

酒度+2ながらも、それ以上のスッキリ感、辛口感があって、しつこいようですがかなりイケるんです。数に限りがあり、一升瓶(2,500円)は宴会用としか出ないようですが、4合瓶(1,500円)と300ml瓶(600円)はアポイ山荘の売店で販売しています。ちなみに、ラベルの写真は第1回さまに写真コンテストグランプリ作品です。あなたもぜひ、アポイの鼓動を感じてください!(タク)

2012年10月07日

ジオラボ・アポイ岳(アポイ岳地質研究所)オープンです

野外マイクセットと、その向こうには白布がかけられた何かが…。

ジオラボ開所_マイク.jpg

実は、これ、このたび、幌満コミュニティセンター(旧幌満小学校)内にオープンした、アポイ岳地質研究所(通称:ジオラボ・アポイ岳)のお披露目会の会場設定なんです。かいじょう 

ジオラボ開所_参集.jpg

昨日の北海道新聞や朝日新聞でもとり上げられましたが、アポイ岳ジオパークを支援いただいている、元北海道大学大学院理学研究院准教授の新井田清信(きよあき)先生が所蔵する、岩石・鉱物標本や研究図書、顕微鏡などの研究備品を様似町でお預かりすることとなり、町が町民の学習や研究者支援の拠点として今回整備したもの。お披露目会には、アポイ岳ジオパーク推進協議会のメンバーなど約40名が集まりました。

ジオラボ開所_新井田挨拶.jpg

まず、幌満コミュニティセンター前では、坂下町長が開所のあいさつ。そして新井田先生からもお礼のご挨拶を頂戴しました。先生は、40年以上にわたって幌満かんらん岩を研究され、様似はいわば第二の故郷。今後は、アポイ岳ジオパークの学術顧問のほかに、アポイ岳地質研究所所長としても、世界ジオパークに向けた様似町の取組みにご支援いただくことになりました。

ジオラボ開所_除幕.jpg

あいさつの後は、かんらん岩(レルゾライト)でつくったジオラボ看板の除幕式。除幕者は、坂下町長・新井田所長・看板を製作寄贈した㈱南組の南会長・地元幌満の佐々木自治会長です。

ジオラボ開所_実習室説明.jpg

続いて、新井田所長が皆さんをジオラボ内に案内。ジオラボは旧理科室のスペースを半分に仕切って、片方は所長のデスクがあるほか、書籍、岩石標本などが陳列され、小規模なセミナーも想定した実習室。そしてもう片方は、岩石カッターや研磨機、顕微鏡などを置いた実験室からなります。

ジオラボ開所_実験室説明.jpg

実験室の偏光顕微鏡には、かんらん岩の薄片がセットされ、参集した皆さんは、美しいかんらん岩の模様に歓声を上げていました。

ジオラボ開所_偏光顕微鏡.jpg

お披露目会には、地元幌満の方々も参加。せっかくなので、岩石カッターによる切断や研磨実演も披露し、ジオの世界を垣間見ていただきました。

ジオラボ開所_研磨実演.jpg

ジオラボは、常時開所しているわけではありませんが、この機能と新井田先生のお力をお借りして、アポイ岳ジオパークでは石や鉱物にまつわるさまざまな町民向け学習会を開催していきたいと考えています。石を切ったり、磨いたり、楽しみながら、学んでみませんか?今後、チラシなどでご案内しますので、どうぞお気軽に参加してみてください。石の鑑定も請け負いますよ~。(タク)

2012年10月03日

様似のジオと歴史と味覚を楽しんだ2日間...ジオツアー第4弾②

さて、昨日のブログの続き…。

「フットパスとサケ定置網漁見学ツアー」の2日目は、午前7時に様似漁港に出かけてのサケ水揚げ見学。漁協前の岸壁でしばし待っていると、漁を終えた船が戻ってきました。

サケツアー_定置船着岸.jpg

岸壁で大勢待ち構えていたので、漁師さんたちのほうが緊張していたかもしれません。

サケツアー_水揚げ見学.jpg

ユニックを使った大網で、船倉からサケをすくい上げます。ほとんどの参加者は、サケの水揚げを見るのは初めてということで、皆興奮気味にシャッターを切っていました。

サケツアー_サケゲット.jpg

参加者最年少のKAZUKIくんは、船頭さんから「水槽に入っているサケを捕まえれたら、1本あげるよ。」と言われ、このとおり見事ゲット。見学は30分ほどでしたが、貴重な体験となったようです。

サケツアー_三枚下ろし.jpg

そして、見学後は場所を西町生活館に移して、サケの三枚おろしとイクラの醤油漬け体験。日高中央漁協女性部のお母さん方に指導を受けながら、全員が出刃包丁で挑戦です。

サケツアー_三枚下ろし2.jpg

2~3人が組になって、協力しながらさばいていきます。どの組もなかなか上手でしたヨ。

サケツアー_イクラづくり.jpg

三枚におろして切り身にしたら、今度はイクラの醤油漬けに挑戦。網を使って卵をほぐし、昆布しょうゆで漬けこみます。

サケツアー_昼食.jpg

お土産用に切り身とイクラを梱包して体験は終了。最後に、全員でさばいたサケでおいしい昼食をいただきました。また、ご協力いただいた定置の親方のHさんからはマツカワ、漁協女性部からは真ツブを提供いただき、それぞれ刺身にして堪能。みなさん、「おいしい、おいしい」を連発していました。

サケツアー_解散.jpg

今回は、台風の影響で、目玉の乗船してのサケ漁見学はできませんでしたが、モニターアンケートの結果からは、「大満足」の意見がたくさん。前回の昆布干し体験ツアーが企画倒れになっただけに、地元産業と結び付けた今回のツアーは、今後への手ごたえを感じる好結果となりました。ご協力いただいた、サケ定置の親方のHさん、船頭のMさん、Sさんをはじめ漁協女性部のみなさん、漁協職員のみなさん、サケを保管していただいたKさん、バス運転手のMさん、本当にありがとうございました。(タク)

2012年10月02日

様似のジオと歴史と味覚を楽しんだ2日間...ジオツアー第4弾①

昨日のブログでお伝えした、台風一過後の町制施行60周年記念式典。その実施を脅かした台風18号が迫る先週末、実はわれわれジオスタッフも頭を痛めていたのです。

というのは、「フットパスとサケ定置網漁見学ツアー」と銘打ったジオツアーを予定していたからなのです。旬のサケ定置網漁を漁船に乗って間近で見ようという、目玉ツアーだったのですが、台風という天候には勝てず、乗船は実施前に断念。それでも、なんとかツアーを完遂することができました。今日と明日はその模様を皆様にご紹介します。

サケツアー_ご神木.jpg

まず、初日は、JR様似駅発着の様似市街を巡る「フットパス様似八景コース」。ワタクシ、はずかしながらガイドも務めたため、途中までは写真を撮るどころではなく、最初の1枚はコース半ばの観音山。カシワの御神木前で、様似歴史・自然情報センターのMIZUNONが歴史解説です。

サケツアー_観音様.jpg

様似漁港を見下ろす標高約100mの観音山は、蝦夷三官寺等澍院の中興の祖・塚田純田住職が、西国33札所にならって、33体の観音様を安置したことに由来します。

展望台から眺める様似のまちと港に、札幌などからやって来たお客様も感激の様子。

サケツアー_観音山展望台.jpg

そのまま、西町側のつづら道を下って、親子岩ふれ愛ビーチへ。休憩の合間に砂浜に降りてみたり…。「ここの砂はずいぶんと細かいですね。」

サケツアー_親子岩.jpg

そして、イカ釣り船がたくさん係留する様似漁港の岸壁を通りながら、エンルム岬へ。様似を一望できるここでは、またまたまたMIZUNONが様似の黎明について語ってくれました。

サケツアー_エンルム台場.jpg

午後から行った初日のフットパスは、覚悟していた雨にも当たらず、無事に全員完走。そして翌日は、船には乗れなかったものの、サケ漁の水揚げの見学、サケのさばきとイクラ醤油漬け体験。その模様は明日のブログで…。(タク)

2012年10月01日

台風一過の誓いの日...町制施行60周年記念式典

日本列島を縦断した台風18号。皆様のところでは被害がありましたでしょうか。今朝早く、襟裳岬沖の数十km先を東に向かって進んでいきましたが、その目らしきものをおさえました。

台風の目.jpg

朝8時ごろ、エンルムの後方にぽっかりと空いた青空。見る見るうちに東(左)へと去っていったのでした。幸いにも様似では大きな被害はありませんでしたが、実はこの日は様似町にとっては大事な日。

60周年記念式典1.jpg

今日10月1日は、様似町町制施行60周年記念式典の日だったのです。開催は午前10時からだったのですが、昨日までは台風直撃で実施も危ぶまれていました。

60周年記念式典2.jpg

でも、式典が始まるころには、台風一過。まさに晴れの日となりました。式典では、町に貢献のあった方々に対する特別表彰が行われたほか、記念映像の上映もあり、先人の苦労をしのびさらに未来へと羽ばたく誓いの場となりました。

60周年記念式典3.jpg

様似は、東蝦夷地が江戸幕府の直轄領となってまもなく、函館に置かれた蝦夷奉行の管下となった1802年を開基としています。この間、幾多の自然災害にも見舞われてきましたが、先人の努力によって様似の礎が築かれてきました。これからも、さまざまな困難にくじけず様似町は未来に向かって走り続けます。(タク)

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