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2014年02月05日

今シーズン一番の冬将軍到来!そんな中で...

あまりの寒さで冬眠から目が覚めたジオローです。

今日は全国的に今年一番の冬将軍が訪れましたね。北海道幌加内町ではマイナス30℃を記録しました。同じ北海道とはいえ、その気温を体感したことがないので想像つきませんが、寒過ぎ?いや痛い?それ以上に感覚が麻痺するのかしら?寒さに弱いジオローは経験したいとは思いません…。

 

さてさて、何だかんだ言っても、この町も寒いのは変わりありません。何せ冬の北海道ですから。このとおり、国道から一本外れた道路は、なかなか日が当たらないがために、ツルツルの天然スケートリンクが出来上がっています。おかげさまで歩くときは転ばないように、いつも以上に足の先まで神経をとがらせて慎重に歩くのです。

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そんな寒い中、平宇から冬島にかけての道路脇には軽トラがズラリと縦列駐車。軽トラの展示会ではないですよ(笑)

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実は、今シーズンお初!冬の風物詩・ふのり採りがありました。寒風が身に染みる中、海女さん?たちが、上から下までカッパを着用し完全防備!気合が入っています。

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干潮時の1時間一本勝負のため、ふのり採りの開始時間と同時に、転石に着生した天然ふのりを黙々とむしり取っていました。

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ゴム手袋をはめての手作業で採取するため、寒さが厳しい時には手がかじかんだり、波打ち際では冷たい波をかぶることもあるそうです。

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そんな大変な作業背景があって、初めて私たちの食卓に味噌汁の具などとして並べられるのです。

特に冬島地区で採れるフノリは天然の転石に生えるので、潮の香りが強く味噌汁として召し上がると美味ですよ。

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漁組市場へ出荷されたふのり

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早速、ジオローも実食?!ふのりを食べて髪が増えますようにと願いつつ(笑)何の根拠もありませんが、あくまでも巷の噂です…。信じるか信じないかは貴方しだい!!!

 

ここで宣伝です。前回のブログでも紹介しましたが、ついに様似町観光協会では様似の特産品のネット販売を開始しましたよ。魚介類や海藻類、またジオパークグッズなどがラインナップしておりますので、ぜひご購入してくださいね!(http://samani302.ocnk.net/)

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追伸

今週末からソチ五輪が開催されます。日本選手の活躍を期待しつつ応援するつもりですが、その反面、寝不足が

続きそうで色んな葛藤が頭をよぎるジオローでした。   【ジオロー】

2014年02月03日

豊かな昆布の森を夢見て_第6回日高昆布フォーラム

日高昆布とコンブ漁が抱える問題をみんなで議論する日高昆布フォーラム。今年で6回目を数えるこの催しに、日曜の昨日、参加してきました。

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会場の様似町中央公民館には約150人の関係者や町民が集まりました。フォーラムでは、昆布の流通や効果的な雑海藻駆除による昆布増産などについての事例報告のあと、地元漁師さんや事例報告者によるパネルディスカッションが行われ、四ッ倉・北大准教授によるコーディネートで、昆布の資源管理や流通などについて、会場も巻き込んで熱い議論が交わされました。

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また、議論の合間には、漁協婦人部と食育協議会のお母さん方による、昆布を使ったお菓子(せんべい・クッキー・チップス)もふるまわれ、参加者は昆布出汁茶をすすりながら味わっていました。

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日高昆布に限らず、北海道の昆布は、環境の変化による資源の減少と後継者不足などにより、その生産量は減少の一途をたどっています。日高昆布も例外ではなく、特に昨年は歴史的な不漁にもみまわれました。地域の持続的発展のためにも、当事者の漁師さんはもちろん、流通・加工業者さん、行政、研究者が一体となって、豊かな日高昆布の森を守っていかなければなりません!(タク)

2014年01月28日

重い、硬い!かんらん岩をトコトン調べる

様似町は、土曜日にだいぶ雪がとけたのですが、夜に雪が積もりました。本日の講座の前に…まず雪かきです。様似にはめずらしい湿った、重い雪。幌満コミュニティーセンターの駐車場はこんな感じになっています。

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さて本日(1月26日(日))は、NI〜DA先生が講師となる「ジオ実験塾第1回目」。昨年の実験塾も石や鉱物にトコトンこだわりましたが、今年は「かんらん岩」にトコトンこだわる3回講座です。

NI〜DA先生の講義でスタートです。

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実際にやってみようとのことで、隣の部屋へ移動して、

NI〜DA先生お手製の、タテ・ヨコ・高さ、ぴったり直方体型(切り餅のような)に切りそろえたかんらん岩で実験開始です。

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実験①〜不定形のかんらん岩の密度はどうやって調べるのか?〜

切り餅型であれば、定規を使えば石の体積がわかりますが、不定形ではわかりません。さてどうしましょうということではかりでかんらん岩を重さを量ります。その後、水を入れた計量カップに沈めます。

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余談ですが、ノズルのついた水を噴出させるプラスチックボトルのことは「洗瓶」というのだそうです。ピンセット、ビーカーなどを使うとワクワクしてきます。

 

↓かんらん岩を沈めたことで、水かさがどれくらい増えたかを見ます。

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「重さ」と「体積」がわかったところで、割り算して、密度を計算します。私の選んだかんらん岩は、142グラム÷42ccで、密度は「3.38g/cm3」となりました。久しぶりに数学いえ、携帯の電卓です。切り餅型のかんらん岩とほぼ同じ密度になり、3.2〜3.4の間が正解ということで正解でした。できた〜!という達成感がとてもありました。

 

実験②〜かんらん岩の硬さはどのくらいか?〜

まずは、ガラスの硬さはいかに?こすり合ってどちらにキズがつくかという「硬さ」を実感します。

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カッターナイフでガラスを引っかきます。キズはつきません。ガラスの方がカッターナイフよりも硬いのです。

そういえば、ガラス窓のセロハンテープの跡をカッターの刃でとることがありますが、いくら引っかいてもキズがつかないことを利用しているのですね。

かんらん岩の硬度は「6.5~7.0」で、カッターナイフ(硬度5.5~6.0)よりも、ガラス(硬度6)よりも硬いのです。ちなみに世界で一番硬いものは、ダイヤモンド(硬度10)です。

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よく見られる石(火成岩という種類)の中で、かんらん岩が一番重く、一番硬いことを実感したジオ実験塾となりました。第2回目は、2月9日(日)となっています。かんらん岩をつくる鉱物にこだわります。かんらん岩4種類の標本が完成するようです。My標本箱完成が楽しみです。(ジオ美)

2014年01月27日

東京・渋谷でアポイ岳ジオパークと日高昆布をPR

突然ですが、どこの露天市場?

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実はここは、東京渋谷の国連大学前(青山学院大学向かい)。毎週末、全国の農産物を販売するファーマーズマーケットが開かれているのですが、その国連大学の建物内の一角に、日本のジオパークを紹介する「ジオパークワンダーランド展」会場があります。

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これは、日本ジオパークネットワークがジオパークをPRしようと、昨年11月から開催している特別展。その会場前、つまりファーマーズマーケットの前で、先週の土曜日、アポイ岳ジオパーク・様似町の特産品販売を決行してきました。

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これは、前日に、日本橋で日本ジオパークの会議があり、そのついでといっては何ですが、Horomanさんと様似町観光協会のKanaちゃんの協力をいただき、PRしちゃおうとの試みなのです。

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さすが東京で、目の前のファーマーズマーケットに流れる人波は途切れることが無く、その余波を取り込もうとの狙い。少々姑息な魂胆と言えなくもないですが…。

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でも、ワンダーランド展を委託管理している、㈱北海道地図のスタッフさんのお手伝いもいただき、そこそこお客さんが集まってくれました。

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しかも、アポカンも空路駆けつけ!東京でも小さな子どもたちには大人気でした。ファーマーズマーケットの向こうから「アポイちゃんの写真撮った?」との会話が耳に届いたときは、うれしかったです。

さて、当日販売した物品はこんな感じ。ジオグッズも並べてみましたが、それよりも…

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やっぱり昆布商品が良く売れました。

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さらには、新巻きサケなどの冷凍品も登場。持ち込んだのはあくまでサンプルで、宅配サービスをやってみたのです。

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様似町単独での東京出品はこれまでなく、貴重な市場調査の場ともなりました。売上も予想以上にあり、観光協会では今回の経験を今後に生かしてくれることでしょう。ちなみに、かなりの人がアポカンをカメラに収めてくれました。SNSでうまく拡散してくれればと願っていますが、そんな情報を目にしたらぜひ教えて下さい。(タク)

2014年01月21日

実験ブース出展してきました ージオフェスティバル in Asahikawaー

-15℃(夕方5時ころの電光掲示板) 旭川は寒い…。様似ではマイナス10℃に行くことは、ほとんどないのです。三笠の雪の量は、私の背丈以上…。息をすれば、せきが出て、道路がツルツルで、何度も転びそうになって…。だからでしょうか、冬の体を温める醤油ラーメンは格別で!春の喜びは一層大きくて!

御無沙汰しておりました。ジオ美です。去年の11月3日以来の登場でした。

 

さて、

1月18日(土)に旭川市の大雪クリスタルホールで行われた「ジオ・フェスティバル」にブースを出展してきました。地学に関する実験ブースが楽しめるイベントです。10回目の開催で、1週間前には、釧路でも開かれたとのことです。旭川では初開催です。子供たち中心に約250名ほどが参加しました。

1階と2階の2つの会場で、道内のジオパーク、高校、大学、博物館、気象台、企業など約25団体が参加しました。

 

アポイ岳ジオパークでは、4つの実験コーナーを作りました。

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①カットした「かんらん岩で文鎮つくり」コーナー

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ダイヤモンド砥石で4段階磨いて、ツルツルにします。トップコートをぬって、ピカピカになります。約40個限定でしたが、すべて文鎮になりました。みなさん腕まくりで、一生懸命磨いていました。

 

②「石の重さくらべ」コーナー

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10cmにカットして、みがいた石を持ち、重さをくらべます。北海道でよく見られる石の中では、あきらかに重い石かんらん岩は、地球の奥深くからやってきた石です。

「う~ん、どれも重い」とのこと。はかりを持っていけばよかったかもしれません。

 

③「大陸移動パズル」コーナー

2.2億年前の大陸と今の大陸は、違う形・配置をしています。

数名しか体験していかなかったコーナーですが、見本と見比べて熱心に大陸を動かしている子供がいました。もう一工夫、考えます。

 

④「磁石がくっつく石がある!?」コーナー

黒い部分に磁石がくっついたことに、みなさん驚いていたようです。

 

ほかのブースの様子です。

■札幌の山の手博物館

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鉱物いろいろ紹介するブースです。

テレビ石という石は、裏側に置いてある紙の文字が、はっきりと浮かび上がるのでおもしろかったです。

 

■白滝ジオパーク

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黒曜石に見立てた、べっこうアメ作りです。とってもおいしそうです。

アポイならではの、お菓子・食べ物の実験ができないかなと検討中です。

 

■三笠ジオパーク

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アンモナイトの殻を削って、アンモナイトの殻の中を観察します。アンモナイトは、カタツムリのように一続きの殻ではなくて、いくつかの部屋になっていることが見られておもしろそうでした。

 

■洞爺湖有珠山ジオパーク

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海岸の小石を磁石にはりつけて、世界に一つだけのマグネットの完成です。色とりどりの石がありましたよ。

 

■番外編

三笠の道の駅にアンモナイトが展示されているとのことで、見に行ってきました。

巨大なアンモナイトと一緒に、記念撮影できますよ~。道の駅三笠は、北海道で一番最初の道の駅です。

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次のブースを出す機会には、違う内容で出展せねばなりません。

アポイらしいブースをつくるという難しさを感じました。(ジオ美)

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