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2022年05月08日
観音山の花と景色
観音山はオオバナノエンレイソウの白い花が見頃です。
親子岩とカタクリ
アポイ岳ジオパークビジターセンターでは、様似町内外モデルコースと季節の見どころ案内パネル紹介をはじめてみました。観音山をはじめて知ったので行ってみます~!!帰りにお土産に買って行こうかな~♪また、ホテルアポイ山荘で「宇井さんの写真展アイヌ100人のいまポスター」を見たので行ってみます~という感想を聞きました。点が面としてつながること、導線は大事だと思いました。
アポイ山麓から観音山まで車で15分ですので、様似町内外の春のみどころめぐりはいかがでしょうか。
2022年04月23日
アースデー2022 🌏
ユネスコ世界ジオパークであるアポイ岳ジオパークの秀峰アポイ岳には、世界中でここにしか咲かない高山植物がとても多くあります。
しかし、最近は気候変動などの影響を受け、その数を減らしてきています。
地元のボランティア団体であるアポイ岳ファンクラブは、20年以上もこの山に咲く花たちや動植物を守るため、活動を行っています。
今年も雪が解けて、高山植物を踏みつけや浸食から守るため、登山道整備に取り組んでいます。この団体は「アポイが いつまでも アポイであり続けるために」をスローガンとして、これからも活動を続けていきます。
#InvestInOurplanet #WhatWillYouDo #EarthDay #EarthDayEveryDay #ClimateChange #Environment #Sustainability #TakeAction
2022年03月09日
歴史記録からみる様似町・近隣町の津波被害とアイヌ口碑伝説
2019年3月6日ふるさとジオ塾で話をした津波について伝えたいことです。
<隣町のえりも神社「地震海鳴りそら津波」記念碑>
えりも町では昭和三陸沖地震津波の義援金の残額を使って碑が2つ建立され、襟裳神社と庶野駐在前で見ることができ、津波・地震の恐ろしさを後世に伝えています。この2つの碑については、電子国土WEBの地理院地図を見ると、地図記号「自然災害伝承碑」で示されています。
<様似町のアイヌの口碑伝説~サマッキのクジラの骨と津波~>
様似町新富地区から隣町浦河町上杵臼にかけて、横に長い山の峰の連なりがあります。600~700mほどのいただきがいくつか横に並んでいます。アイヌ語「サマッキ」は、横になっているという意味です。昔、大津波があり、クジラが打ち上げられたという言い伝えがあります【アポイ岳ジオパークガイドブック】
<歴史記録からみる様似町・近隣市町村の津波被害~三陸沖が震源の津波4つ~>
(1)安政3年8月23日 陸奥東方沖
・マグニチュード7.7、日高胆振渡島津波襲う
・えりも岬付近で山崩れ【宇佐美, 2003】
・浦河付近で500石積以上の船2隻転覆(※500石=75トン)【武者, 1951】
(2)明治29年6月15日 三陸沖(明治三陸沖地震津波)
・発生時刻午後7時32分、マグニチュード8.2
・地震発生後30分以上たって大津波が三陸地方を襲う
・宮城県から北海道にかけて津波の死者2万2000人、溺死ばかりではなく瓦礫による打撃が死因
・様似町は増潮のみで被害なし、えりも町で死者6名、家屋倒壊等【鏡味, 2006】
・津波はえりも岬で高さ約4m【宇佐美, 2003】
(3)昭和8年3月3日 三陸沖(昭和三陸沖地震津波)
・明治の三陸地震の37年後、午前2時30分、マグニチュード8.1
・地震発生後30分~1時間で津波が三陸地方を襲う、北海道・宮城・岩手・青森死者3,064人
・浦河町及び様似町で津波による死者1名、えりも町で津波による死者12名。流出家屋、半潰、浸水、漁船流出【那須・高橋, 1933】
・庶野村(現えりも町)死者10名、小越村(現えりも町)死者3名【中央氣象臺, 1933】
・津波は地震発生後30分間の間隔をおいて3回来襲し、3回目には、その波高は14.2mにも達し、死者13名、負傷者56名、家・建物の倒壊90棟など総額34万円(現在だと約20億円)の被害【えりも町郷土資料館】https://www.town.erimo.lg.jp/horoizumi/i3iqro0000000591.html?channel=main
えりも町庶野地区にある記念碑
(4)東日本大震災による様似の被害
https://www.apoi-geopark.jp/other/column.html
歴史記録を知ることは大事です。過去に様似町・近隣町で、人的被害を出している津波被害があるのですが、あまり知られていません。また、昔の地形(特に海岸線)がわかるような写真、津波堆積物らしき砂(木の根元にあったりします)を見たことがある方は教えてください。津波堆積物を知ることは過去の津波の記録を知ることにつながります。(カ)
2022年02月08日
様似中学校の総合学習その2
今年度の様似中学校1年生総合学習「ふるさとアポイ学」は(1)事前学習、(2)10月20日が全員で町内見学、(3)11月5日が班ごとに地域調査、テーマに沿って町内の専門家に質問、(4)12月8日がポスター発表会という流れで行っています。
さて、11月5日の班ごとの地域調査。動植物グループと、地質グループがビジターセンターに来ました。他にも観光や産業、歴史を調べるグループがあり、町産業課、教育委員会の学芸員や司書、観光案内所、おやきや、ホテルアポイ山荘、等澍院、農協を訪問しました。
植物グループは、Tさんの案内でビジターセンター館内の展示を使って学習し、そのあとはエンルム岬でアポイドリームプロジェクト(生徒たちがアポイ岳の高山植物の種を育て、できた苗をアポイ岳に戻す活動を通して、自然再生事業に関わり、郷土愛を育むことが目的の事業)の現場を見に行きました。
地質グループは、アポイ岳調査研究支援センターでSさんから話を聞き、その後プレート境界などの現場見学。ビジターセンターは、岩石の違いと国立公園の話を担当。学術顧問N先生から教えてもらったプログラム「岩石の密度・鉱物の硬度実験」を通して、自分の手でやってみて、岩石の多様性を確かめる作業を実施。地質を調べに来たのに、まさか数学!と言われましたが、かんらん岩と石灰岩の密度計算をしてもらいました。岩石を通して地学以外のものとのつながりにも気づいてもらえたらいいな~。生徒たちは、実験をどうやってポスターに表現するかな~と言っていて、工夫していました。
また、GIGAスクールの関係で生徒全員がタブレットをもって、写真を撮っていました。生徒たちは写真を撮りながらいろいろと私に質問をしてくれました。また、生徒同士で教えあいをしていたことが印象的でした。この後は、まとめ作業を行いポスター発表するそうです。(カ)