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2013年09月08日

早稲田大学巡検御一行様いらっしゃ~い。おやきうまかった?

現在、アポイ岳ジオパークを中心とした日高南部の地質巡検のために、早稲田大学の学生さん達がアポイ山荘にお泊まり中(といっても、今日チェックアウトですが)。先日のその巡検にちょっとお邪魔してきましたので、その一部をご紹介。

早大巡検_メナシュン_片麻岩.jpg

この日は、日高山脈脊梁近くのメナシュンベツ川付近の露頭を観察。この露頭は、日高変成岩の中の泥質片麻岩と角閃岩がきれいに互層になっています。

早大巡検_メナシュン_露頭.jpg

ここまでは、林道を中型バスで来たのですが、ここからはもう少し上流にある露頭まで歩いて進みます。

早大巡検_メナシュン_楽古遠.jpg

なにやら、中国の山奥に来ているような写真ですが、奥の雲に頭が隠れているのが、日高山脈南部の脊梁の一つ、楽古岳です。

早大巡検_メナシュン_キツネ.jpg

近くで行われている工事の関係者以外で、我々を迎えてくれるのは、クマかシカかキタキツネの子ども?。そんな山奥での巡検模様はこんな感じです。お~こわ!

早大巡検_メナシュン_渓谷.jpg

この露頭では、花こう岩の一種のトーナル岩を観察。また、さらに上には、地震の化石といわれるシュードタキライトの露頭もあり、ちょうどこの沢の排水工事をしていた方に作業の手を止めてもらって、指導教官のタカ・ヒデ先生がレクチャーです。写真中央の黒い筋がシュードタキライトで、地震の際の摩擦熱によって溶かされた岩石が急に冷えてできたものだそうです。

早大巡検_メナシュン_シュー.jpg

ところで、林道脇で目立っていたのが、鹿も食わねぇヒダカトリカブトの花。きれいな花には毒がある…。

早大巡検_メナシュン_ヒダカ.jpg

さて、この日の巡検予定がかなり早く終わったため、アポイ岳ジオパークのメインサイト・エンルム岬に急きょ寄ることに…。

早大巡検_エンルム台場.jpg

台場に置いてあるジオパークの案内板に食いついてくれるのは、さすが地球科学実習の学生さん達(みんな3年生です)。しかし、感心するのはみんな真面目なんです。そこで、これまた真面目なタカ・ヒデ先生の話を真剣に聞いている学生さん達の気を引こうと、様似名物・中村おやきをサプライズプレゼント。おやき屋のかあさんにここまで出前してもらったのでできたてのホカホカ。真面目な学生さんたちもこのとおりで、目論見どおり。

早大巡検_エンルム台場_おや.jpg

そして、おやきで温まったあとは、昨日のブログで紹介した浦高巡検と同様、裏側の板状節理も見学。

早大巡検_エンルム板状節理.jpg

高校生とは違いさすがは大学生。ここでもタカ・ヒデ先生の解説に熱心に耳を傾けていました。

早大巡検_ビジター見学.jpg

最後は、リニューアルしたアポイ岳ジオパークビジターセンターを見学してくれました。センター内は、地形地質を紹介する赤いゾーンと高山植物や歴史を紹介する緑のゾーンがあり、正直言うと、これまで緑のゾーンの方がお客様の滞留があるような気がしていましたが、彼らはやはり赤いゾーンを熱心に見てくれていて、これまたうれしい限りでした。

巡検一行は、今日、アポイ岳ジオパークを発ち、次の巡検地の洞爺湖有珠山へ。また、再来年になるのかな?次回の巡検もお待ちしていま~す。(タク)

2013年09月07日

シマ田先生ご案内の、浦河高校アポイ岳ジオパーク巡検ツアー

8月21日のブログでご紹介した、浦河高校でのジオ講座。今年度最後を飾る巡検ツアーが今週の火曜日行われました。講師は前回同様、小学校教諭のシマ田先生。町のマイクロバスを借りて、まず向かったのは日高幌別川に架かる橋の上。

浦高島田巡検_幌別.jpg

遠くに見える日高山脈の脊梁とその手前の山並み。地形から地質の違いを読み取れることをシマ田先生がレクチャー。そして、その後はアポイ岳ジオパークに入って、いつものエンルム岬。

浦高島田巡検_エンルム台場.jpg

台場から、かんらん岩でできたアポイ山塊や様似の地形を観察しました。ところで、生徒の後ろ姿ばかりですが、どんな子たちかというと…こんな感じの子たちで~す。

浦高島田巡検_エンルム板状節.jpg

エンルム岬は、安山岩の一種のひん岩という火成岩でできていますが、岬の裏に回るとこんな板状節理が観察できるのです。「じゃあ、みんなで記念撮影しようか?板状節理のポーズでお願いします。」と無茶振りしたら、かろうじて節理面に沿って横向きになってくれました。ア・リ・ガ・ト。

浦高島田巡検_角閃岩の褶曲.jpg

それから、アポイのすそ野が太平洋に落ち込んでいる、日高耶馬渓に行き、ジオサイト・角閃岩の褶曲前からえりも岬を遠望。「お~、あれがえりもの街並みか~。」などと、つぶやいているのかしら。ところで、この辺りの海食崖に咲いていた花をご紹介。

浦高島田巡検_マツムシソウ.jpg
浦高島田巡検_ヒダカミセバヤ.jpg

マツムシソウ(上)にヒダカミセバヤ。マツムシソウは終わりがけで、そのかわり、ミセバヤがもうすぐ満開を迎えそうです。

浦高島田巡検_幌満河原.jpg

さて、巡検の最後は、幌満川の河原での岩石採取です。シマ田先生からハンマーで叩くコツをレクチャー受けた後、ゴーグルと軍手をつけて、いざ挑戦!おっかなびっくりでなかなかうまく割ることができなかったのですが、自分だけのサンプルをゲットして巡検終了となりました。

今年度の浦高でのジオ講座はこれでひとまず終了。来年度は2・3年生合同の授業ということになります。今年は初めての取組みということで、授業内容も手探りでしたが、来年度は浦高のオガ・ミチ先生ともよく打ち合わせてよりよい授業ができればと思っています。

なお、明日のブログは早稲田の巡検模様をご報告。今日と同じアングルがさて、いくつ出てくるでしょうか?(タク)

2013年08月30日

全道の学芸員さんが必死に?勉強会!!

こんにちは。ジオローです。

8月も残りわずかとなり、早くも秋の足音が聞こえてきそうです。

ここ最近、朝晩めっきり寒さを感じるようになりましたね。

今年は昆布が少ないと噂されていましたが、それが現実となり、

例年9月中頃まで昆布採りをしてますが、今年に限っては8月あ

たまで切り上げた地区や、未だ4回程度しか採っていない地区

など、自然が相手とはいえ漁師さんにとっては状況です。

様似の漁業の基幹産業の一つであります「コンブ」。来年は豊

漁になることを祈っています。

 

さて、雑談はこの辺にして、本題に移りま~す!

8月28日~29日の日程で、北海道博物館境界学芸員部会の

研修会が、ここ様似(アポイ山荘)で開催されましたよ。

開会式.jpg

遠くは道北の稚内、道東の根室、道南の知内などから、各地域

の博物館や資料館、郷土館などで勤めている学芸員さん、約40

名弱が集まり、スキルアップのための勉強会や情報交換をしました。

石拾い.jpg

研修会は2グループに分かれて行い、ジオ美が講師となった「石の

標本箱づくり」は、まず幌満川河口で参考資料を片手に色んな種類

の石を探しました。中には本格的にハンマーで石を割って調べてる

かたもいましたよ(^O^)/

砥石.jpg

その後、それぞれ集めた石をもって場所をジオラボへ移し、実際に

岩石カッターで切断した石をダイヤモンド砥石でゴシゴシ研磨しました。

標本づくり.jpg

もう一方では、拾ってきた石を種類ごとに分け標本箱にしました。

説明.jpg

最後にジオ美がアポイ岳ジオパークで取り組んでいる子どもジオ塾の

内容などを説明し、参加した学芸員さんたちは真剣に耳を傾けていました。

今回の標本箱づくりをした学芸員さんの中には、なかなかおもしろかったと

いう意見や、実際に持ち帰って子どもの事業でやってみようかなという声も

あり、非常に良い研修となったと思います。

先輩学芸員さんに囲まれながら、孤軍奮闘?!したジオ美お疲れさまでした。

                                   【ジオロー】

2013年08月21日

シマ田先生のジオ講座は、なんだかおいしそ~

今年度から、浦河高校で行っている、アポイ岳ジオパーク講座。地域・文化系コースを選択した10数名の2年生が、「日高の自然」を学ぶ中で、アポイ岳ジオパークについても学習しています。

浦高_島田_講義.jpg

昨日行われた、第4回講座の講師は、当ジオパーク認定ガイドで、小学校の理科教諭でもある、シマ田先生。アポイ岳や日高山脈など、生徒たちが住む日高の地形地質について知ってもらおうと、2時限続けての授業を敢行です。

浦高_島田_生物室.jpg

最初の30分は、PPでの講義で、若干舟を漕いでいる生徒もいましたが、そこは現役の先生。何とか生徒たちに興味を抱いてもらおうと、途中から場所を変えての、お手製の実験道具による楽しいジオ実験を開始。

浦高_島田_実験1.jpg

いろいろな実験が用意されたのですが、これは日高山脈の岩石サンプルをルーペで観察し、色や粒の大きなの違いを見て見たり、磁石を使ってどんな石なら吸いつくのか、吸いつかないのかを調べています。

浦高_島田_実験2.jpg

そしてこちらでは、何やら粉を器に入れています。

浦高_島田_実験3.jpg

シマ田先生お手製のアクリルケースに積み重ねたのは、小麦粉やきな粉、ココア粉などの食材。ジオ実験なのに、なにやらケーキをつくっているような…。

浦高_島田_実験4.jpg

いやいや、これは、粉の積み重なりを地層に見立てた、地殻変動発生器なのです。木型で押すと、ほ~ら逆断層の出来上がり。

浦高_島田_実験5.jpg

こちらは、古い地層と新しい地層が見事にごちゃ混ぜになりました。こういうのを付加体構造って言うのかしら?

浦高_島田_実験6.jpg

また、こちらでもジオ実験というのに、習字?

浦高_島田_実験7.jpg

いえいえこれは、黄土鉱の粉末を溶いたもので、書道をしてみたんです。顔料になる黄土鉱を使って、石の使われ方の一例を知ってもらおうということかしら?

浦高_島田_実験8.jpg

しかし、子どもたちにかかるとこうなります。アンパンマンキャラクターに囲まれているのは、当授業担当教諭のオガ・ミチ先生。本人は登場させませんが、けっこう似てる…。

さて、おいしい楽しい、シマ田先生の授業は再来週もあり、今度はフィールドに出る予定。どんなツアーとなるやら、今からとっても楽しみです。(タク)

2013年08月16日

今さらながらのお礼/様似でプロレス!?

毎日、毎日暑いですねえ~(>_<)

商工観光課(係)において1年の山場ともいえる「アポイの火まつり」が終了しました。

お祭り終了後、気が抜けたのかブログの更新が滞っておりました…。

花火.jpg

会場内のゴミの分別や、花火募金などみなさまにご協力いただき、無事に終えることができました。

ありがとうございました。

来年、更にいい火まつりとなるよう努力したいと思います。

 

プロレスチラシ.jpg

さて、町内で↑のチラシを目にした方もいると思いますが、

今週日曜日、ふれあい広場にて「チャリティープロレスinさまに」が開催されます。

プロレスチケット.jpg

チケットについては町内の武岡石油・日高エアウォーター・吉井自動車工業・

スナック小梅・五十嵐珠算塾で販売しております。

 

屋外なので当日の天気が心配なのですが、今のところ曇/雨の予報。なんとかもってくれればいいのですが…。

なお、選手の所属している「北都プロレス」ホームページでは対戦カードもすでに発表されています。

興味のある方はぜひ一度ご覧ください。

 

北都プロレス ホームページ

http://sports.geocities.jp/winplaza2000/

 

個人的には、人生初のプロレス観戦!楽しみです。(izm)

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