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2013年10月19日

日本ジオパーク全国大会・隠岐大会③

大会二日目は、分科会。ワタクシは、「無形文化財とジオパーク」をテーマにした分科会に参加。分科会のコーディネーターは室戸ジオパークの柚洞さんと山陰海岸ジオパークの新名さんのお二人。

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無形文化財というと、イコール指定文化財と思いがちですが、人の営みすべてが文化財。柚洞さんは、ジオパークは貴重な地質遺産がベースであることを強調したうえで、そのジオを分かりやすく伝えるためにも、いかにジオが人の営みと結びついているかを考えるべきと説明。参加者もグループごとにそれぞれのジオストーリーを考え合いました。

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テーマごとに無茶振りされたJGCの中田先生(東大教授)も苦笑いしながら対応してくださいました。

午後からは、無形文化財や地域の歴史がジオパークの価値を高めること、地域間の情報共有によりガイドのレベルアップを図ること、ジオパークと自然公園の連携を深めていくことなどの大会宣言が出され、最後に来年開催地の南アルプスが全国からの参加を呼び掛けて二日間の大会を終えました。

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翌17日は、隠岐ジオパークを巡るエクスカーション(巡検)に参加。台風のため、大幅な変更を余儀なくされごくわずかのジオサイトしか見学できませんでしたが、隠岐のジオストーリーを楽しめました。

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最初に案内されたのは、はっきりとした創建が分からないほどの歴史を持つ、玉若酢命神社。隠岐の総社の神社で、国の重要文化財に指定されている本殿や随神門は、18世紀の建造物とはいえいかにも歴史を感じさせる佇まいです。

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境内には、樹齢2000年といわれる天然記念物の八百杉が参加者を圧倒していました。

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ジオサイトには、さまざまなタイプの説明板が設置されていましたが、これは大山隠岐国立公園の特別保護地区に指定されている白島展望台にあった看板。白島崎の植生のことが紹介されていました。「冬でも鮮やかなアジサイ」とは?

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梅雨の時期に咲くアジサイが、ここでは冬でも見られるということで、たしかにこの10月でもいたるところで咲いていました。対馬暖流による湿潤な気候が影響しているとのこと。

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この海岸は、流紋岩・粗面岩・玄武岩という三つの火山岩からなり、白・灰・黒の美しいコントラストと波に洗われた雄大な海食崖が見どころです。

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巡検の最後には、フェリーターミナル近くの隠岐自然館で、今年発見された巨大ワニの化石を見学。隠岐ジオパークの世界認定に向けて地質調査を進めていた際に偶然発見されたワニの脊椎の化石で、これまで東アジアで発見されていたワニよりはるかに古く大きいことがトピックとのこと。

隠岐_ワニ骨格.jpg

その大きさはというと、後ろの想像図でおよそ7メートル。もはや恐竜規模です。

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巡検を終えて、そのまま西郷港から隠岐の島を離れました。隠岐の皆さんが大勢見送ってくださいました。お世話になりました。また、来年お会いしましょう。

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船酔いを恐れて甲板から離れ行く島を眺めつつ、今回学んだことをアポイに役立てなければと思うワタクシなのでした。(タク)

2013年10月16日

日本ジオパーク全国大会・隠岐大会②

昨日に引き続き、全国大会のご報告。昨日は、いよいよ大会スタート。メイン会場の隠岐文化会館には、約500人のジオパーク関係者が参加しました。

隠岐_メイン会場.jpg

大会のオープニングを飾ったのは、地元住民による隠岐民謡の踊りです。

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そして、まず今年日本ジオパークに認定となった7地域の認定式が行われました。

隠岐_認定式.jpg

このうち、北海道からは「三笠ジオパーク」が認定となり、市長さんがJGC尾池委員長から認定証が手渡されました。三笠さん、おめでとうございます。同じ北海道のジオパークとして、いっしょにがんばりましょう。

隠岐_三笠認定.jpg

このあと、世界ジオパークネットワーク(GGN)ビューロー(事務局)のギー・マルティーニ氏による「無形文化財とジオパーク活動」松江歴史館館長の藤岡大拙氏による「隠岐の歴史と文化」の2つの基調講演が行われました。

隠岐_ブース.jpg

また、メイン会場近くの武道館では、全国のジオパークのブース展も開かれ…。

隠岐_ブース_アポイ.jpg

トーゼン、我がアポイ岳も出展してアポイ岳をPRしました。メイン会場との行き来で十分にコミュニケーションはとれませんでしたが、グッズの売れ行きもなかなかでした。今日は、2つの分科会(無形文化財の活用とガイドの意見交換)と関連イベント(自然公園とジオパーク)が行われますが、手分けして他地域の取組みを吸収してきます。(タク)

2013年10月15日

日本ジオパーク全国大会・隠岐大会①

毎年1回、全国のジオパーク持ち回りで開催される、日本ジオパーク全国大会。交流を通じて、価値創造を図ることを目的としていますが、今年は世界ジオパークに認定となった「隠岐ジオパーク(島根県)」で開催します。

隠岐空港.jpg

その前日の昨日、ジオパークの現地審査員意見交換会に出席のため、隠岐の島町に入りました。気温5度の朝の北海道から20度の隠岐の島です。

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お昼に着いて、まず腹ごしらえ。天然岩のりのおにぎりメインの「ばくだん弁当」。少し塩辛かったのですが、岩のりの歯ごたえがとてもおいしかったです。

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その後、少し時間があったので、近くの隠岐自然館を見学しました。もともと隠岐の自然を紹介する施設であったのを、ジオパーク情報(地質や大地の成り立ち)も付加したそうです。ガイドさんの説明も明快でした。

隠岐_審査意見交換会.jpg

そして、隠岐支庁の会議室をお借りして、日本ジオパークの現地審査員意見交換会に出席。全国のジオパーク地域の専門家や事務局の代表から選抜された審査員と補助員のみなさんと、JGC(日本ジオパーク委員会)とで今年の審査の反省と来年の審査に向けての課題を出し合いました。今日からは、いよいよ全国大会開幕。その模様はまたお知らせします。(タク)

2013年10月04日

様似高校ファイナル・フェア!

 9月26日のブログでも紹介した「北海道高等学校商業教育フェア」に、応援と激励に行ってきました。

 実は、観光協会?が作った「イチゴジャム」とのコラボ商品「イチゴパイ」の売れ行き調査も兼ねてです!

 27日の新札幌・サンピアザ会場では、道内25の商業高校が各ブースで特産品や独自開発商品を販売!5回目を迎えるとあって、常連客やTVの放送もあって大混雑。我が様高ブースの開発商品もアッという間に完売しました。

 

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様似町の紹介も忘れてません。もちろん、ジオパークもね!

 

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 昆布製品も売れ行き好調で、特に昆布チップスは完売しました。

 先週は私たちも札幌の某放送局前で物産販売をしましたが、その時の売れ行きとは大違い? やっぱり様高生のパワーにはかないません。是非来年は・・・と思ったら、ラストフェスティバルでした。残念?!

 

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さて、次の日は大通公園の「オータムフェスタ」の会場に行きましたが、噂には聞いてましたが、人、人、人で大混雑!

お昼過ぎに4丁目の「チャレンジオータム・様高ブース」に行ったら、案の定!独自開発商品は売切れてました。

 

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左側が様高ブース。様似の人にも逢いましたよ・・卒業生かな?

 

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 ジオグッツも販売しましたが、ガイドブックは1冊だけ売れたそうです?

 302のジャムは二つの会場で50個を完売してくれました。ありがとうございます!

 

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 ・・・何とも、コメントなしです! 皆さん!就職や進学!頑張ってください。

 なお、この様高生企画商品は、何と27日「さまに地場産フェア」で販売致します。まさにラストチャンス!買いに来て下さいね。               (久しぶりの Ho!Roman)

2013年09月30日

浜のかあちゃんのオ・モ・テ・ナ・シ。旬の秋サケ料理に舌鼓!

ご無沙汰しています。ジオローです。

朝晩、めっきり寒くなりましたね~。

考えてみると、暦上ではもうすぐ10月です(汗)

今はピンク色した秋桜が顔を出し、山々は徐々にでは

ありますが、赤や黄色に衣替えを始めていますね。

コスモス.jpg

さて、秋と言えば何を連想するでしょう?!今でしょ!(古ッ)

私的に秋と言えば、スポーツの秋、芸術の秋、収穫の秋…

食欲の秋!!!

少し前フリが長くて申し訳ございません。

というわけで、旬の秋サケを見て・触って・食してもらおうと、

9月29日(日)に町民向けジオ塾の取組みでサケ定置網漁

荷揚げ見学&イクラ醤油漬け体験を開催しましたよ。

ジオ塾(秋サケ体験).jpg

まずはサケ定置網漁の荷揚げを見学するため、6時30分に中央

公民館に集合し、ワゴン車を連ねて、様似漁港へ移動。港内に着

くと、すでに1隻が帰港し、サケの荷揚げをしていました。

そして、お忙しい中、日高中央漁協職員のi-tonさんに資料までご

用意していただき、サケ定置網漁の手法などについてレクチャー

してもらいました。

漁組職員レクチャー(ブログ用).jpg

その後、次の船を待っていると今年新造したhi-sa-non漁業の漁船が

お目見えしました。

久野漁業漁船(ブログ用).jpg

早速、沖で網おこしをして獲れたサケを船の貯蔵タンクから、次々と

大きなタモで運びこまれました。

サケ水揚げ(ブログ用).jpg

タモで運ばれたサケ達は、テーブルの上で放され、

サケ仕分け(ブログ用).jpg

従業員さんが手際よくオスメスやキズものなど、それぞれの水槽に

仕分けていました。時より、勢い良く水槽に放りこまれたサケの水し

ぶきが、見学している私たちにかかったりしましたが、初めて目の当

たりにするかたもいて、迫力があり見応えがあったことでしょう。

サケ仕分け2(ブログ用).jpg

次に、漁港近くのmaru-tomy水産加工場へお邪魔し、先ほど

水揚げされたホカホカのサケがどのような形で商品になるの

か見学。まずはサケの腹を切り割き、内臓、筋子、白子など

抜き取り、お腹が空っぽになったサケは塩漬けなどにされ、

サケ塩漬け(ブログ用).jpg

一方、抜き取られた筋子はきれいに洗浄し、

筋子1(ブログ用).jpg

人の手によって箱詰めされ、

筋子2.jpg

これが製品となって市場へ流通し、これから毎日?皆さんの食卓

へ並べられますよ!

 

加工場見学を終え、本日のメインでありますイクラ醤油漬け体験。

日高中央漁協女性部のご協力をいただき、今朝獲れたサケを3人

1組でさばきました。

サケさばき3(ブログ用).jpg

男性チームは悪戦苦闘?!

サケさばき2.jpg

初めてサケをさばいたかたもいましたが、日高中央漁協女性部

に手解きをいただき、苦戦しながらも皆さん楽しんでいました。

自分たちでさばいたサケは切り身に、イクラは醤油漬けにして

お土産にお持ち帰りです。

 

イクラ醤油漬け体験後は、kawa-saki商工会事務局長が講師

となり、サケの生態について熱い熱いトークをしてもらいました。

川崎講義(ブログ用).jpg

そうこうしているうちにお腹のすく時間に……。日高中央漁協女性部

の方々が朝から下拵えをして、三平汁・チャンチャン焼きなど、サケず

くしの料理を振る舞っていただきました。

昼食(ブログ用).jpg

参加者は美味しい料理のオ・モ・テ・ナ・シに満足満腹になって帰路

につきましたよ。

 

当初、観光客向けのジオツアー第3弾として、秋サケ定置網漁などを

交えたツアーを企画しておりましたが、宣伝?チラシ?が悪かったのか

参加者が少なくツアーを中止し、町民向けの事業に切り替えた経緯が

ありました。今回の反省を踏まえ、原因を検証し、ぜひ来年はたくさん

のかたが参加したいと思えるツアーを企画したいと思います。

 

さて、この流れのついでではありますが、10月26日~10月27日の

日程で、ジオツアー第4弾「紅葉の幌満峡と古道フットパスツアー」

を開催します。今年度最後のジオツアーになります!

ジオツアー第4弾チラシ.jpg

紅葉狩りをしながら、秋の季節をたっぷりと味わってもらいたいですね。

たくさんの参加をお待ちしています。スタッフ一同、オモテナシをさせて

いただきますよ!!!          【ジオロー】

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