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2014年07月15日

待ちに待った昆布漁スタートです!

昨年の記録的不漁から1年。昆布漁師さんはもちろん、地域みんなが待ち望んでいた採り昆布漁が、様似の全浜でいっせいスタートしました。

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様似町鵜苫地区では、海岸線の昆布干場はすべてこのとおり。台風による時化や雨天のため、延び延びになっていた採り昆布。今日は、どんよりとした空模様でしたが、風もあって乾かすには支障なし。

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今年は、海岸線の国道から見ても、磯に昆布がたくさん生えているのが見えていたのですが、一方で質はあまりよくないとの声も聴きます。

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昨年、あまりになかったので、今年のものはいわゆる「水昆布(1年昆布)」ということでしょうか?それなら、今年の採りようによってはまた来年も不作?水温上昇による不作はずいぶん前から言われていますが、なんといっても400年続く地域の基幹産業。昆布がたくさん採れなければ、まちの経済も成り立ちません。満面とはいかなくとも、皆が笑って終える昆布漁であってほしい。(タク)

2014年07月07日

世界再挑戦の現地審査、無事終了しました。

「霧よ、晴れろ!」と念じつつ迎えた、現地審査の2日目。ふるさとジオ塾の塾生さんたちも参加する形でジオサイト巡りを行いました。

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しかし、ワタクシの行いが悪いのか、この日のアポイ岳ジオパークの海岸線は、厚い海霧で視界ゼロ。

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景色がウリのエンルム岬なのですが、看板と手持ち資料、そしてミズノンガイドの口車、イヤイヤ、巧妙な話術でなんとか切り抜けます。そして、究極のガイドテク。参加者に丸投げ、イヤイヤ喋らせようと、審査員の竹之内さんをつかまえて、臨時ガイドになってもらいました。

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話題は、竹之内さんの地元・新潟県糸魚川から静岡にかけてはしる、糸魚川-静岡構造線。これは、北米プレートとユーラシアプレートの境界にあたりますが、かつての境界はアポイ岳を含む北海道中央部だったので、比較対象の意味で糸静線を説明してもらったというワケ。

また、景色が見えない分、海浜植物の宝庫でもあるエンルムの植物の紹介をヤヨインガイドがフォローしてくれました。

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岬裏の板状節理の看板では、審査員さんから解説内容に関するスルドイご指摘もいただきました。

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同じく霧で何も見えなかった観音山の紹介をとばして、次に向かったのは蝦夷三官寺の一つ、等澍院。

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今から約200年前に、南北海道に江戸幕府によって建立された3つのお寺の一つで、お茶をごちそうになりながら、住職から建立のいきさつなどを解説してもらいました。

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その次は、今年新たにジオサイトに加えた、岡田のチセ。等澍院が北海道における和人入植の史跡とすれば、チセは先住民族アイヌの歴史や暮らしを紹介するサイトです。

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アイヌ生活相談員の大野さんにチセの構造や当時の暮らしぶりについて紹介してもらいました。

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また、アイヌ協会の菊地会長や民族文化保存会の熊谷会長からも、チセ復元のいきさつや昔の暮らしぶりについて教えていただきました。

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午前中の予定を終えて、中央公民館で昼食をとりましたが、今回は、ジオにちなんだお弁当づくりにもチャレンジ。アポイ山荘さんにご協力いただき、地元産品を使った、ジオ弁当を用意してもらいました。とくに、かんらん岩に見立てた、昆布・サケ・タコをまぶしたちらし寿司はアイディアものでしたヨ。

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昼食後には、公民館ギャラリーで開催中の「オマーン特別展」を見学。オマーンにも、アポイ岳同様、かんらん岩が露出していて、地球内部のことを研究する学者にとっては世界的な研究フィールド。特別展を通じて、アポイのかんらん岩の価値と知られざるオマーンの国柄を紹介しようと開催したワケです。

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昼からは、日高耶馬渓エリアの各ジオサイトへ。冬島の穴岩で海岸段丘から大地の隆起を実感したり、、、

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審査員さんからもさまざまな指摘やご意見をいただきました。

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幌満にあるアポイ岳地質研究所(コミニティセンター内)では、ニ~ダ所長のかんらん岩の熱~い話に、じっと耳を傾ける塾生たち。ちょうど、東北大学の巡検チームがやってきたので、おもいがけず大勢でのミニ講義となりました。

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夕方には、拠点施設のビジターセンターを見学。審査員さんからもわかりやすい展示と評価をいただきました。

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今回の審査では、登山を組み入れませんでしたが、そのかわり、認定ガイドの一人、シンタンさんに普段の登山ガイドの様子を写真で紹介してもらいました。

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2日目最後は、研究者支援のためのアポイ岳調査研究支援センター。1泊500円の研究者専用の滞在施設ですが、岩石カッターを備えていたり、Wi-Fiも整備していることを説明し、高評価をいただきました。これまた、巡検を終えてセンターに入られた東北大の石渡先生からもこうしたアポイ岳の研究者支援体制への評価をいただき、審査員さんもより実感をもって受け止めていただけたようでした。

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審査最終日の3日目は、アポイが太平洋に落ち込むことでつくられた岩礁で育つ、特産の日高昆布を紹介。特にアポイの前浜の冬島昆布は最高級品であることを説明し、製品にぜひアポイ岳ジオパークのシールを張り付けたらどうかといったアイディアもいただきました。

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また、花蘂水産では、同じく前浜の幸の真ツブについて、シモジョー社長にいつもの調子でPRしてもらいました。

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郷土館では、体系的な展示もさることながら、いかにジオとの結びつきを取り入れるかについてアドバイスをいただきました。小さい資料館ながら、歴史関係の職員を確保する中で、アポイ岳ジオパーク(様似町)の歴史と大地のつながりを伝えていければと考えています。

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JR様似駅に併設の観光案内所では、海外からのお客様を意識した情報掲示のアドバイスもいただきました。案内所のベテランガイド・ササさんが審査員の質問に一生懸命答えてくださいました。

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最後に、役場で現地審査を終えての講評を3人の審査員さんからいただきました。講評では、昨年見送りとされた際に示された課題に真摯に向き合っていることや、ジオ塾や研究者支援など、ジオパーク的活動の土台ができており、日本ジオパークとしてはすばらしいと評価された一方、世界に向けては外国人にやさしい案内表示が不十分なこと、学校との連携による学校教育の体系化、事柄の羅列ではなく風景の裏にある地域性を表現することなどの指摘も受けました。

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今回の現地審査は、報告書の形で日本ジオパーク委員会に提出され、8月下旬の同委員会で世界への推薦の可否が決まることとなっています。推薦の見通しは分かりませんが、こうした審査の形態を経ることで、地域資源を活用・PRするアポイ岳ジオパークの取組みは着実に進んでいます。この地域での観光のポテンシャルは高いとはいえませんが、このまちが今後も持続的に発展していくためには、地域資源を知り、他者との交流によって教育の在り方や地場産業の振興を図っていくことが不可欠です。ジオパークの仕組みはそれを行うためのツール(手段)として有効なはず。地場産業の振興による持続可能な地域づくりこそがジオパークの目指す真の目標なのです。(タク)

2014年07月01日

世界挑戦に向けた国内推薦のための現地審査がスタート

アポイ岳ジオパークでは、昨年に引き続き、世界ジオパークを目指して、国内委員会に推薦を申請中ですが、その現地審査が今日から3日間の日程でスタートしました。

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午後2時半、アポイちゃんや子どもたち、役場職員が3名の審査員さんを役場玄関でお出迎え。

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まずは、会議室でアポイ岳ジオパークの取組みをご説明し、審査員からさまざまな質問やご意見をいただきました。

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また、ヒアリングの途中には、役場前のかんらん岩広場に巡検に来られた東北大学の学習の様子も見ていただきました。

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審査員の一人、室戸ジオパークのUFOラさんは、学生を捕まえて何やら質問中。

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ヒアリングを終えて、夜には、無形文化財のアイヌ伝統文化を体験してもらおうと、アイヌ協会の拠点施設の東様似生活館へ。

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アポイ岳ジオパークでは、地域のアイヌ文化を教育やジオツーリズムに活用したいと考えていて、審査員にもその文化の一端を見ていただこうと、様似民族文化保存会の皆さんのご協力をいただき企画しました。当然、3人の審査員さんにも踊っていただきましたヨ。

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踊りの後は、保存会の人も加わって、ジオ談義。岩石の公園と思われがちなジオパークは、けっしてそうではなく、ベースの大地に育まれた地域文化も「ジオ」であり、こうした伝承活動もぜひジオパークのウリの一つにするべきとのご意見もいただきました。

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テーブルには、保存会の計らいで、アイヌ料理の「シト(団子)」もふるまっていただき、日高昆布をまぶした味に審査員はもちろん、ワタクシたちも舌鼓を打ちました。

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また、アイヌの楽器・ムックリの音出しにも挑戦。まずは達人にお手本を示してもらいます。

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一応、コツを教えてもらい、一同挑戦したのですが、なかなかうまくいきません。「ビュンビュン」という独特の音色を出すのですが、もう少し特訓が必要?審査員さんたちも悪戦苦闘といった感じでした。もちろん、ワタクシもうまくいきません。練習せねば。

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最後に、再度一同で輪踊りを踊って楽しいひと時が終了。みなさん、明日はたぶん筋肉痛?

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明日は、ウチで続けている、町民学習会兼ガイド養成講座のふるさとジオ塾の形態で、アポイ岳ジオパークのジオサイトを塾生とともに審査員さんに見ていただくこととなっています。霧よ、晴れろ!(タク)

2014年06月27日

ばたばたの4日間_オマーンから見るホロマ~ンの価値

6月23日(月)、東京からのツアーご一行とお別れして、今度は直ちに図書館へ。この日の夜は、ジオパーク講演会があったのです。図書館の玄関前では、13kaさんが何やら火遊び、、、

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実はこれ、乳香を焚いているのです。なぜ、乳香を?そもそも乳香って?

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乳香とは、カンラン科の樹木から分泌される樹脂のこと。アラビア半島の国オマーンでは、におい消しとしてこの樹脂を香として焚く文化があります。今回のジオパーク講演会は、この知られざる国オマーンをテーマにしたもの。でも、なぜオマーンかというと、、、

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オマーンには、アポイと同様、マントルから現れたかんらん岩が大規模に露出しているのです。アポイのかんらん岩を調査している研究者は必ずと言っていいほど、オマーンにも足を運んでいます。今回は、世界を目指すアポイ岳ジオパークが、オマーンとの比較を通じて自身の持ち味であるかんらん岩を世界的視野でみつめてみようという趣旨。

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この日の入りは約50名。いつもの講演会なら普通ですが、もうちょっと来てほしかった、、、最初の講師は、金沢大学の荒井章司特任教授。荒井先生は、かんらん岩研究の第一人者で、アポイ(幌満)のかんらん岩はもちろん、オマーンをはじめ世界各地のかんらん岩を研究しています。先生曰く、オマーンのかんらん岩は、海洋地殻の地層とともに、何百kmという規模で露出していて、規模の面ではアポイとはケタが違いますが、アポイのかんらん岩が優れているのは、マントルの情報を持ったまま新鮮な状態で露出していて、かつ、さまざまなタイプのかんらん岩が一度に見られること。小粒ながら、質の高さで世界的に貴重であることを誇りに持ってほしいとエールを送ってくださいました。

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また、2人目の講師は、つくば市にある産業技術総合研究所名誉リサーチャーの青木正博氏。青木さんは、何度もオマーンに行かれて、向こうのジオツーリズムを見聞してきた体験をもとに、ジオツーリズムの可能性とオマーンの国柄についてご紹介いただきました。

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講演会には、十勝の鹿追ジオパークからも日高山脈を越えてお客様がありました。一人は、青木さんの元部下で、現在は福山市立大学(広島県)の講師を務められている、澤田さん。鹿追ジオパークの学術顧問もされていて、たまたま鹿追に来ていたことから、かつての上司に会いに来てくれたのだそうです。

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もう一人は、昨年日本ジオパークに認定された鹿追ジオパークの大西さん。司会の突然の無茶振りにもめげず、鹿追で取り組まれている教育やツーリズムについてPRしていただきました。

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ちなみに、その無茶振り司会者のtamaちゃんは、この日こんなスタイル。

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オマーンの民族衣装のいでたちなんです。玄関で乳香をかいで、ホールで彼の地の風景を楽しみ、そして民族衣装。少しは、エキゾチックな感じになったかしら?

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現在、中央公民館ギャラリーでは、「知られざる国オマーンの地質探訪」と題した特別展を開催中です。ホロマン(アポイ)との意外な共通項から、遠いアラビアの国をのぞいてみませんか?特別展は、7月6日(日)まで開催しています(月曜休館)。ぜひ、ご覧ください。(タク)

2014年06月25日

ばたばたの4日間_東京からのお客様をご案内~!

さて、前日からの続きです。丹羽さんのジオ塾講座・登山を終えたその日の夕方、東京からアポイ岳ジオパークツアーのお客様32名をお迎えしました。アポイ登山と平場のジオサイトをご案内したのですが、登山の方はワタクシ同行しませんでしたので、2日目のジオサイト巡りをご紹介します。

まず、向かったのはエンルム岬。前日の好天とは打って変わって、濃霧のため何にも見えません。本当なら、アポイ岳や様似の街並みが一望できるのですが、、、残念。でも、解説看板とミズノンガイドの話術で盛り上げます。

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同じくビュースポットの観音山でも、展望台にはお連れせず、もっぱら植物談義。たまたま調査で居合わせた丹羽さんにも臨時のガイドになってもらいました。使える人はだれでも使うのがアポイ岳流です。

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蝦夷三官寺・等澍院では、住職に説明してもらいました。

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今年新たにジオサイトに加えた、様小裏の旧石切り場にもご案内。様似町の西半分の丘陵地帯は白亜紀の堆積岩層ですが、ここはその地層を観察できるサイトです。

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これも今年追加したジオサイト・岡田のチセ。チセとは、先住民族アイヌの伝統家屋のこと。数年前に復元されたものを、ここのアイヌ文化を紹介するサイトとして活用しているのです。

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解説してくれたのは、アイヌ生活相談員で文化伝承活動にもかかわっているオ~ノさん。15分という短い時間での的確な解説はさすがです。

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途中、いつもの花蘂水産に立ち寄って、シモさんの真ツブ解説を聞いてもらい、、、、

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地元経済にも貢献してもらいました。

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昼食後は、冬島の穴岩へ。裏側から岩の上にある段丘礫を観察し、大地の隆起を実感です。

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日高変成帯の地質であり、断層がバチバチ入った大正トンネル付近の露頭。熱と圧力で変成した片麻岩やその間に貫入したマグマ(花崗岩類)の荒々しさに一同興奮気味?

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その興奮を岸に上がった昆布の観察で冷やします。「これで何年ぐらい?」「2年です」

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日高耶馬渓と称している、高さ80~100mの断崖絶壁。その上にも、段丘堆積物が見られます。100m上もかつての波打ち際。このあたりの大地の隆起のすごさが伝わりますね。

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最後は、幌満峡の入口・泉橋でお別れ。一行は、襟裳岬へと向かったのでした。

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2泊3日のアポイ岳ジオパークツアー。ご紹介はできなかったものの、前日のアポイ登山も好天に恵まれ花と岩と景色を満喫。また、平場も楽しんでもらえたのではないかと思います。ツアーの皆様、ありがとうございました。

そして、皆様をお見送りしたあとは、この日の夜に予定のオマーン講演会へ。その模様はまた明日にでも。(タク)

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