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2014年06月10日
ジオツアー第2弾 「花の楽園!アポイ岳花登山ツアー」 第1日目
みなさん、こんにちは。コダマと申します。
この4月からジオパークの担当に加わりました。どうぞよろしくお願いします。
さて、ジオツアー第2弾「花の楽園!アポイ岳花登山ツアー」が開催されました。
第1日目、6月7日(土)に行われた、町内バスツアーのようすをご紹介します。
様似駅前にある地図で、アポイ岳ジオパーク認定ガイドのミスノンさんが、本日のコースをご案内。
地図の向こうにはアポイ岳が見えています。
マイクロバスに乗り、はじめは「エンルム岬」へ。太平洋に突き出た岬で、海の向こうにアポイ岳の山なみが見えます。
アポイの山はかんらん岩でてきています。足元の砂利もかんらん岩なのですよ!
様似郷土館では、重要文化財「等澍院(とうじゅいん)古文書」(の複製)や、江戸時代の絵図に描かれた様似の様子を見ました。
蝦夷三官寺の「等澍院(とうじゅいん)」では、本堂で住職から寺の歴史をうかがいました。
おいしい抹茶のおもてなしも受けました。ごちそうさまでした。
何度か移築された護摩堂。「外観は一新されましたが、柱や梁(はり)の一部には、古い木材が使われています」と、副住職が説明してくれました。
観音山の「カムイチャシ記念碑」前で、アイヌ民族の伝説を紹介。
観音山は、花の山でもあります。春はカタクリやオオバナノエンレイソウが美しく咲きます。
今日は珍しい「スズタケ」の花を見ることができました。
太平洋にうかぶ「親子岩」をバックに記念撮影。(ちょっとボカしています)
この日の午前中には、ちょうど「お山かけ」という行事が行われていました。
明治時代、「観音山」の由来となった、これらの観音像を寄進した先祖につらなる人々らが、お参りをするものです。
トイレタイムの後、海岸線を西へ向かい、「冬島の穴岩」へ。
江戸時代の絵図にも描かれている、不思議な形の岩が、冬島漁港の中にあります。
明治・大正・昭和のトンネルが並ぶ、山中地区の浜。一帯は良質な日高昆布がとれる浜です。
西はエンルム岬や様似町市街、東は断崖絶壁の日高耶馬渓を望む場所です。
今日のツアーの最後は、幌満(ほろまん)地区にある「和助地蔵」。
幕末の1799年、様似山道開削中のこの地区に住むようになり、地域の発展に貢献した和助をまつった地蔵は、今でも地元の人たちによって、大切に守られています。
・・・というわけで、約3時間半で町内をまわりました。
ちょっと駆け足でのご案内でしたが、またいらしてくださいね。別の季節には、また違った表情が見られると思います。
では、次は第2日目、アポイ登山のレポートです。
(コダマ)
2014年05月31日
イチャルパ(先祖供養)におじゃましてきました。
様似の街から内陸に10㎞ほどにある岡田地区。昨日、かつて小学校があった場所に行ってきました。
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様似アイヌ協会主催のイチャルパ(先祖供養)におじゃましてきたのです。
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儀式を執り行うチセ(アイヌの伝統家屋)の外では、祭司さんがイナウ(木幣)を準備されていました。イナウは、神への伝言装置であったり、あるいは神そのものでもあるようです。ヤナギの木を削ってつくったそうですが、とても繊細で美しいものでした。
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チセは、数年前に様似アイヌ協会のみなさんが復元されたアイヌの伝統家屋。この日は、とても暖かく気持ちの良い日でした。
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釘などは一切使わず、縄などで組んでいるそうで、中も囲炉裏を中心にかなり広いスペースです。
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儀式はまず、男たちによるカムイノミ(神への祈り)から始まります。大きな漆器に入った濁り酒を出席者一人ひとりに配られます。
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それぞれに配る小さな酒杯の上には、イクパスイ(捧酒箸)。この先に酒をつけて祭壇に垂らすと、神に届くのだそうです。
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外のイナウが並べられた祭壇に、男たちが一人ずつイクパスイで酒を捧げていきます。この儀式が終わると昼食となり、図々しくもワタクシもお相伴にあずかってきました。ごちそうに目がくらみ、写真を撮るのを忘れていたのですが、箸をつけていないこの汁物だけはご紹介します。
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たしか、「ヤマウ」と教えてもらったと記憶しているのですが、間違っていたらゴメンナサイ。飲んでみたら、「あら、冷たい」。夏は冷たくして食するそうで、とてもおいしいスープでした。
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さて、昼からは本番のイチャルパ(先祖供養)です。これは女性が一人ひとり祭壇にお供え物を捧げるのですが、自分たちの先祖の名前を述べてから、お供え物を手で小さくわけてお供えます。
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これには、ワタクシと同じく参加させてもらっていた、地域おこし協力隊のI~SAKAちゃんも挑戦。うまく先祖の名前言えたかしら?(タク)
2014年05月28日
大盛況の第5回さまにウニまつり_アポカンにシカも登場?
少し時間が経ってしまいましたが、5月25日(日)に行われた、第5回さまにウニまつりの盛況ぶりをご紹介します。
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多少霧はあるものの、天気上々の会場はお客様を受け入れる態勢も準備万端。そして、10時半のウニ整理券配布時には、この長蛇の列!
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今年は、エゾバフンウニ1袋(10個入り)1,000円、ムラサキウニ1袋(8個入り)500円で販売です。昨年の反省を踏まえ、整理券配布時に換金させていただきました。
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ウニの販売が始まると、あっという間に会場中央の席はこのとおり。
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会場では、いつものとおりウチのアポイちゃんとカンランくんも登場し、子どもたちとふれあい。二人の付添には、アポイ岳でエゾシカの食害調査を行っていた酪農学園大学のみなさんのご協力をいただきました。
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その酪農学園大学では、狩猟を通じたエゾシカの適正管理を研究していて、テントの一角でそのPRも行っていたのですが、このかぶりものもその一環?
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ところで、今年のウニの実入りはどうかといえば、このとおり!なかなかの実入りじゃないでしょうか。
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ウニ以外にも、さまざまな様似の海の幸(シシャモは違うな)や特産品なども販売。今年は新たにポータブルコンロ50個(足りなかったようですが)も配布して、とことん様似の味覚を満喫してもらいました。
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ウニの量を十分に確保できるかなど、開催までには紆余曲折がありましたが、漁師さんたちのがんばりでふたを開けてみれば大成功となった今年のウニまつり。アポイをのぞむエンルム海岸の名物行事に育ってほしい~。(タク)
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2014年05月19日
今年最初の盗掘防止パトロール_寒すぎです。
昨日の日曜、盗掘防止パトロールで、久しぶりにアポイを登ってきました。この日は北海道東部で発達した低気圧の影響で、強く冷たい風が一日中吹いて、尾根上では身震いする寒さでした。
さて、登山道沿いに咲いていた花をずら~っとご紹介します。登山口に咲いていたのは、コキンバイ。
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そのすぐそばには、ミヤマエンレイソウ。
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そして、この時期の登山口近くでは畑になっているエゾオオサクラソウ。
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まだまだいきます。2合目付近の(ケ?)タチツボスミレ。写真は撮れませんでしたが、フイリミヤマスミレやアポイタチツボスミレも咲いていました。というか、ワタクシにはその違いがよく分かりません。
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5合目山小屋から上には、いまだつぼみのキジムシロにヒロハヘビノボラズ。
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そして、5月の主役、アポイアズマギク。
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7合目の馬の背からは、澄んだ空と海がきれいでしたが、風が冷たい!
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馬の背の隅には、これから主役に躍り出るチングルマが。
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そして、馬の背お花畑には、ヒダカイワザクラとアポイちゃんのサマニユキワリ。
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ようやく着いた山頂は、日曜だけにこのとおり銀座状態でした。
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朝6時半から夕方6時まで長い1日でした。しかもシラカバ花粉のせいか、いまだ目がかゆいワタクシなのです。(タク)
2014年05月13日
春の花を見ながらフットパス!夜はウニを食べて満ぷく~!
皆さん、こんにちは。ジオローです。
5月も中旬を迎え、春らしい陽気となり、春の花たちが街中を鮮やかに彩っています。
ジオロー的には、春から初夏にかけてのこの季節が大好きですね。
そんな他愛のない話もこのへんにしまして…。
さてさて、5月10日~5月11日の日程で、今年度一発目のアポイ岳ジオパークジオツアー「春爛漫フットパスツアー」を開催いたしました。札幌・苫小牧・釧路などから約40名の参加がありました。
5月10日は「様似八景フットパス」。約10kmのコースを3時間かけてフットパス。この日のガイドは、昨年に引き続き2回目となるYa-yo!-iガイド。
また今回がガイドデビューのNaka-oh-kaガイドです。華やかに女性2人が参加者をご案内しましたよ。
観音山ではカタクリやエゾエンゴサクなどの春の花がお出迎えし、
風光明媚な海岸沿いをフットパスしながら楽しみました。
疲れたときには甘~いものが欲しくくなるのが人間の本能!?途中、フットパスコースを外れ、中村おやきに寄り道し、至福のひとときを過ごしました。
また、夜には旬のウニの殻むき体験を開催。参加者は一つ一つウニの殻を割り、身の詰まったウニを取り出しながら、頬張っていました。食べることに夢中になっていたせいか、無言状態の空気が会場内に漂っていましたよ(苦笑)。参加者からは、「こんな新鮮なウニを食べたことがない。」などの声も聞かれ、満足していただけたのなあと思います。
ウニ!ウニ!!
その後は会場を移し、参加者同士の交流会を開催。初めての試みとあって多少の不安がありましたが、皆さんお酒が入ったおかげで、和気あいあいと交流していました。
翌11日は「様似山道フットパス」。約7Km起伏のあるコースを4時間半かけてフットパス。この日のガイドは、Shi-n-taガイドと
Ta-niガイドのチョ~ベテランガイドのお二人がご案内しました。
いきなり一番の難所、沢のぼり。ガイドを先頭に、ゆっくりと上りました。
コース脇には、エゾオオサクラソウなどの春の花が歓迎し、参加者の疲れを癒してくれました。
コースの途中ではロープをつたって、沢を上り下りしました。
その難所を越えると、海岸線に辿り着き、日高耶馬溪やえりも岬を眺望しました。
参加者、誰ひとりケガやリタイアすることなく、山道コースを踏破することができたので一安心。
今年は例年以上に、町外からの参加者が多く、少しずつではありますが、このジオツアーも皆さんに浸透しつつあるのかなと感じています。
また、6月7~8日には第2弾「花の楽園!アポイ岳 花登山ツアー」を開催します。ぜひ、たくさんの参加をお待ちしておりま~す。
追伸
今回は白滝ジオパークから、ガイド研修を兼ねて7名の方が参加してくれました。こうした各地域のジオパークガイドとの研修・交流を図る中で、お互いにスキルアップできれば良いですね。白滝ジオパークの皆さん、遠路はるばるありがとうございました。
ジオローはこの2日間、フットパスコースを歩いたので、翌日、筋肉痛の覚悟をしていましたが、意外にも何の痛みもありません…。3日後ぐらいに、痛みがくるかもしれませんね(汗)。 【ジオロー】