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2014年09月01日
早大教育学部地学教室の巡検に同行し、日焼けパンパンです
今日も絶好の天気の様似町・アポイ岳ジオパーク。
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朝、早大の地学巡検に同行しようとアポイに向かって走っていると、様似町平宇地区ではまだ採ってました、昆布!
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今年の昆布の生育は最高で、もう9月ですが、浜にはまだまだ活気があふれています。
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そんな海に別れを告げて、巡検一行がまず向かったのが様似ダム~新富にかけて広がる付加体の地層。付加体というのは、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むときに、上盤に堆積していた石灰岩やチャートなどと、大陸側から流れ落ちてきた砂岩や泥岩がごちゃまぜとなり大陸側に付け加わった地層です。上の写真は新富の旧石灰石鉱山。
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新富では、もう一つの露頭を見た後、海に戻ってエンルム岬裏の板状節理へ。どうですか。節理と昆布とオレンジ頭の集団。いい絵でしょ?
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学生を指導するのは、T先生。エンルムをつくっているひん岩について、くわしくレクチャーしていました。
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もちろん、これだけ天気の良い日。アポイ岳ジオパークのメインサイト・エンルム岬の台場にも上がって、アポイ岳や海岸奇岩の成り立ちについても説明します。
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午後からは、アポイのすそ野・日高耶馬渓へ。Eさんの昆布納屋前にはきれいに束ねられた日高昆布が干してありました。その近くのジオサイトで再びレクチャー。
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場所は、高圧変成した日高変成帯の中。圧砕したり引き伸ばされたりしている変成岩の説明に、学生さんたちも真剣です。ちなみに、こんなに一生懸命聞いている場所はどこかというと、ここです。
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どうです?この臨場感あふれる写真!こうして、早大の巡検に1日お付き合いさせていただいたワタクシですが、うっかりしたのは何も被り物を持っていかなかったこと。9月というに、今年最高の日差しか?と思わせるような好天で、私の額と鼻の頭は、ヨッパライのようになってしまったのでした。(タク)
2014年08月30日
様似でも実りを秋を迎えつつあります
アポイ岳ジオパークの世界推薦決定から2日。ますます忙しくなるな~などと思いながら、週明けにある早大巡検の下見に新富まで行ってきたのですが、その道すがら、様似の米どころ・田代地区の稲穂が黄金色に輝いていたので、勝手に鹿柵越えて写真撮ってきました。
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様似で作られているお米はごくわずかですが、それでも農薬を極力使用しない「特別栽培米・アポイ米」として販売されています。
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今日もいい天気!浜では豊漁の昆布漁も行われていて、夏の名残りと秋の気配が同居するアポイ岳ジオパークの様似町です。(タク)
2014年08月28日
アポイ岳ジオパーク 日本から世界への推薦が決定
日本ジオパーク委員会は、本日(8月28日)開催された第21回日本ジオパーク委員会において、審査の結果、アポイ岳ジオパークを世界ジオパークネットワークへの新規加盟を推薦する地域とすることを決定しました。
本日午後5時15分頃、同委員会事務局から、様似町長へ推薦決定の電話連絡をいただきました。
これまでアポイ岳ジオパークの推進にご理解とご協力をいただいた皆さまに、ご報告とお礼を申し上げます。
このあとは、世界ジオパークネットワーク加盟の申請書類を提出し、審査を受け、加盟の可否が決定するという流れになります。
世界への道はまだまだ厳しいものがありますが、これからも町民一丸となって取り組んでいきたいと思いますので、今後とも皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
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2014年08月25日
今年2度目の野外ジオ塾で、大地の成りたちと歴史文化を学ぶ
暗いトンネルを歩く集団。最近、ジオパーク効果か、単なる健康志向か、まちなかをリュック背負った人々をよく見かけますが、これは当ジオパークのガイド養成講座「ふるさとジオ塾」の野外講座の一コマ。
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このトンネルは、日高耶馬渓エリア内にある山中覆道。あまり車が通らないので、我が物顔で進みます。
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アポイ岳の山裾が太平洋に落ち込み、約6キロの断崖絶壁をつくっているのが、日高耶馬渓。プレート衝突でできた日高山脈の南端に位置します。
今年のジオ塾は、座学中心にすでに6回。年間予定の折り返しです。この日は、座学で学んだことを現場で確認。講師は、現役ガイドのミズノンさん。
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そして、岩石担当のカトちゃんです。
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この日は、国道下の砂浜にも降りてみました。
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何があるかというと、岩です。ここは、今年新たにジオサイトに加えた「平宇の屏風崖」下の砂浜。約1600万年前に浅い海の底に溜まった砂岩や礫岩の互層が見られます。
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ここは、干潮時でなければ露頭が見えなく、この日は大潮。ばっちりかと思ったら、意外にも潮があまり引いておらず、ちょっと物足りない露頭しか見られませんでしたが、現役小学校教諭のシマ田ガイドにも登場してもらい、わかりやすく説明してもらいました。
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また、この日はジオサイトではないところにも突入。アポイ岳周辺には、かつては波打ち際で平らに削られ、大地の隆起とともに陸地化した段々の丘・海岸段丘がありますが、その証拠となる段丘礫を見に、アポイのふもとのコトニ川へ。
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ちょっとわかりづらい写真で恐縮ですが、川の流れで削られ露出した地層には、基盤となるはんれい岩という岩石の上に、かつて波打ち際で流され削られた丸い礫の層が10m規模で堆積している様子が見てとれます。
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コトニ川近くの海岸の岩場には、つぼみをつけたヒダカミセバヤの姿も…。これを見ると秋の訪れを感じます。次回のジオ塾は、座学に戻って、地震と津波のメカニズムを学ぶ2時間講座。防災の観点からも、一般開放講座とします。開催日は、9月11日(木)午後7時で、近くチラシをアップしますので、ぜひご参加ください。(タク)
2014年08月15日
お盆のスペシャルイベント、キャンプ場もいっぱいです
すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。春からフェイスブックも始めたのですが、ブログとの棲み分けをはっきりしないまま、見切り発車したため、少々、ブログ更新に影響を与えてしまっています。
というのは、言い訳。気を引き締め直して、がんばります。
さて、お盆真っ最中ですが、みなさんは帰省中でしょうか。お墓参りはすみましたか?アポイ岳ジオパークビジターセンターでは、お盆返上でスペシャルイベント実施中です。
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近くのキャンプ場客を取り込もうと、1回200円の体験メニューを用意。
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何をやってもらっているかというと、ビジターセンターでも関連グッズを販売している、鹿角を使ったペンダントづくりなんです。
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ところで、すぐ近くのキャンプ場はどうなっているかというと、このとおりけっこう混んでます。
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今は懐かしのゴーカートも、この時期ばかりは親子連れでにぎわっていました。
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子どもが運転手で、お父さんは助手席に。受ける風も心地よいようです。
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山を楽しむなら、このアポイキャンプ場。そして、海を楽しむなら、親子岩ふれ愛ビーチキャンプ場。そちらも、今週は超満員。何となく、秋の気配を感じるアポイ岳ジオパークです。(タク)