ブログ

2014年09月21日

第6回ジオパーク国際ユネスコ会議inカナダ③

1日空いてしまいましたが、国際会議の初日。滞在先のホテルから出発するAriは、様似民族文化保存会の熊谷さんに作ってもらったアイヌの鉢巻をしっかりと締めていざ出陣。

ハンマーストーン_アリ鉢巻.jpg

会議会場には、日本ジオパークネットワークで用意したPRブースがあり、アポイ岳もパンフレットなどを持ち込んで各国のジオパーク関係者にアピールです。

ハンマーストーン_ブース.jpg

会議のオープニングセレモニーは、地元の先住民族の代表による歌と祈り。

ハンマーストーン_オープニング1.jpg
ハンマーストーン_オープニング2.jpg

会議では、基調講演や各地のジオパークの事例紹介などの分科会が行われています。

ハンマーストーン_斉藤さん.jpg

これは、日本ジオパークネットワーク事務局の斉藤さんの発表。日本のネットワークの役割と取組みについて説明していました。もちろん、英語で!ちなみに我がアポイ岳の発表は最終日の22日。一応、ワタクシがペーパー棒読みですが発表することとなっています。ど~なることやら。

ストーンハンマー_セシル2.jpg

ところで、アポイ岳のブースには、うれしいお客様が…。実は、アポイ岳と同じ新鮮なかんらん岩を持つ、北イタリアのセシル-バルグランデジオパークの関係者が訪ねてくれたのです。

ハンマーストーン_セシル1.jpg

これは、ネットワークでの交流を模索していたウチが、同じかんらん岩つながりで事前にメールでやりとりしていたことによる対面。新鮮なかんらん岩、それにより育まれている高山植物、そして気候変動による高山植物の衰退と、セシルもまるでアポイと同じような状況にあることを彼らから聞いて、交流の足掛かりになることを実感しました。まずは、お互いの活動を伝え合うことから始めようと意気投合したところです。

ハンマーストーン_ユネスコ.jpg

また、会議では発表以外にも、来年にも実現する予定のジオパークのユネスコ正式プログラム化についても話し合われました。今は、ユネスコが支援しているというスタイルのジオパーク活動ですが、順調にいけば来年終盤にも正式にユネスコとのプログラムになる予定。移行するに当たり、理念や体制などについて議論が交わされました。

ハンマーストーン_ポリス.jpgのサムネール画像

なお、順調に進む会議ですが、一つ事件が。実は、日本ブースで盗難事件が発生。各地域とも貴重品などは置いてはおかなかったのですが、昨晩のうちにいくつかの品が盗まれるという被害を受ける羽目に。しかも、アポイ岳はかんらん岩の10センチキュービックを盗られてしまったのです。事務局に話をして、警察に来てもらうことに。物好きな人もいるものだと感心しつつも、自らの油断を大反省です。明日は、ハンマーストーンジオパークの巡検で、実際にどのようなツアーが行われているかを見聞してきます。(タク)

2014年09月19日

第6回ジオパーク国際ユネスコ会議inカナダ②

未明の到着から一夜明け、セントジョン市の街並みがようやく分かりました。

セントジョン_街並み.jpgのサムネール画像

カナダ東海岸にあるセントジョン市は、人口9万5千人のニューブランズウィック州最大の都市で、昔から貿易港として栄えてきました。今日は、明日スタートの会議の打ち合わせや出展ブース準備などを行いましたが、皆さんにもこの街の雰囲気を少しだけお伝えします。

セントジョン_レンガビル.jpgのサムネール画像
セントジョン_ビル.jpgのサムネール画像
セントジョン_ウォーターフロント.jpgのサムネール画像

街には、17世紀の建物も多く残っているそうですが、会議会場は再開発されたウォーターフロントにあるマーケットスクエアという建物。飲食店などの商業施設と博物館・図書館・会議場などが一緒になった複合施設です。

セントジョン_マーケットスクエア.jpgのサムネール画像

ところで、このセントジョンは世界でも最も干満の差が激しいところ。このウォーターフロントに行ったときにはちょうど干潮だったのですが、埠頭の喫水線を見るとその高さを実感できるでしょうか?ときには14mもの差になるそうです。

セントジョン_干潮.jpgのサムネール画像

さ て、会議会場ではスタッフが明日の準備に追われていましたが、各ジオパークをPRするブース準備も始まっていました。阿蘇ジオパークはこの会議で世界加盟 の行方が決まるとあって単独ブース。でも、今回のブース設置料はかなり高額なため、アポイ岳は他の希望する日本ジオパークと合同のブースに間借りすること としています。

国際会議_キャラクター.jpgのサムネール画像

ところで、会場には地元ストーンハンマージオパークのマスコットとおぼしき着ぐるみが登場。日本ジオパーク以外にもマスコットいるんだと、認識を改めさせてもらいました。どうですか?アポカンと比較して。

国際会議_市民イベント.jpgのサムネール画像

また、17時からは各国のジオパーク関係者を歓迎する市民イベントも行われ、さまざまなパフォーマンスを見せてくれました。

国際会議_ゾウロス氏と.jpg

我々は、加盟審査を決定するビューロー(事務局)メンバーとコンタクトし、アポイ岳の世界申請をアピール。Ariの通訳フル回転でその場にいた何人かとお話ができました。明日からは、いよいよ会議。さらにPR活動を続ける予定です。(タク)

2014年09月18日

第6回ジオパーク国際ユネスコ会議inカナダ_①

2年に一度、世界各地のジオパークで相互研鑽を目的に行われている、ジオパーク国際会議。第6回会議に出席するべく、様似(アポイ岳ジオパーク)から24時間以上をかけて、ようやくカナダ東海岸のセントジョン市にあるストーンハンマージオパークに到着しました。

セントジョン空港着3.jpg

第4回のマレーシアから参加させていただいていますが、今回は日本ジオパーク委員会から世界ジオパークの推薦をいただいた直後ということで、今まで以上に重要な会議となります。

セントジョン空港着1.jpg

今日乗せた写真は、そのセントジョン市の空港に到着した様子です。なにせ、様似を17日の午前8時に出発し、着いたのが18日の午前1時半。ということは、17時間半?いえいえ、セントジョン市は日本の真裏で、時差はちょうど12時間あります。つまり、17時間半+12時間で29時間半?かけてようやく着いたのです。長かった~!

セントジョン空港着2.jpg

今回は、Sakashita町長、Sakai議長に、ワタクシとTamaちゃんとKatopan、それに通訳のAriの総勢6名12月の世界申請、来年の世界現地審査に向けて一生懸命、世界ジオパークの皆さんにアポイ岳ジオパークを宣伝してきます!と意気込みつつ、まずは寝ます(現在、現地時間の18日午前2時半)。(タク)

2014年09月16日

様似のひとつのランドマークが消えてゆきます_日本電工工場解体

雨上がりの様似市街とアポイ。なにげに役場屋上でサボって写真を撮っています。

役場屋上からのアポイ.jpg

よく見ると、あれ?なんか変、、、、日本電工の工場がないっ!

役場屋上からの電工.jpg

実は、稼働しなくなった電気炉建屋を解体するという話を聞いていたのですが、いつ解体となるか聞き漏らしていたのですが、今まさに解体中。これは行かねば、、、、

電工解体1.jpg

すでに半分ぐらいは進んでいたのですが、最も遅くにできた8号炉の解体にちょうどとりかかっていたところでした。しばし、その様子を。

電工解体2.jpg
電工解体3.jpg
電工解体4.jpg
電工解体5.jpg

昭和15年にはじめて建設された合金鉄精製工場。幌満川の水力発電所でつくられた電気を使って、日高地方に初めて造られた重工業で、様似の発展に大きく寄与してきました。(下の写真は、昭和42年ごろのもの。写真集「様似のあゆみ」より)

様似のあゆみより_500.jpg

解体は、タラバガニのお化けのような重機のおかげで、11月中にはすべて完了するとのこと。建屋がなくなっても、今の新日本電工は幌満川の水力発電事業と他工場から供給されるスラグを使った土壌改良剤の生産で変わりなく操業が続けられます。

でも、古ぼけてはいましたが、様似の一時代を築いた日本電工(旧東邦電化)の雄姿がなくなるのは、さびしい限り。様似のランドマークがひとつなくなっていきます。(タク)

2014年09月08日

様似のアキアジがまたまたイチオシとイオンで紹介されるらしい

今日は、保健福祉センターのヒッキー栄養士からの出動命令を受けて、JR様似駅にアノ二人を連れて行きました。

食育協議会とアポカン1.jpg

普段は閑静な?駅前でお母さん方といっしょにポーズをとるアノ二人。そう!ウチのマスコット・アポイちゃんとカンランくんで~す。でも、なんで顔見せられないの?と疑問に思われるかもしれませんが、大人の事情を察してください。

食育協議会とアポカン2.jpg

今日は、HTBテレビのイチオシプラスで、今が旬!様似のアキアジ(サケ)を地元のお母さん方にさばいて料理してPRしようという企画。一昨年にもあったそうですが、イオンとタイアップの企画らしく、イオンのCM撮りに様似町食育協議会のお母さん方とともに、出演という訳です。

食育_イチオシ取材.jpg

CM撮り後は、保健福祉センターに戻り、HTBアナウンサーのYodaさんとともに、サケをさばいて地元料理をご紹介。その模様は、20日のイチオシで放送されるほか、イオンCMも18日から流れる予定。明日は、サケの水揚げなども撮影し、もしかしたらジオパークも宣伝してくれるかも、、、今年のサケ定置網漁は幸先良いと聞いていて、PRにも力が入りますね。お母さん方も一生懸命協力してくれています。なお、皆さんが冠っているスカーフは、アポイ岳ジオパークのバンダナです。素敵でしょ!(タク)

月別アーカイブ

  • Mt.Apoi Geopark Facebook