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2011年10月12日

様似を記憶するアーティストの作品展です

アポイ岳ジオパークHPにもリンクいただいている「Art Samanism 北海道様似の風景写真サイト」。皆さんもご覧頂いていますか?http://artsamanism.cocolog-nifty.com/ 

そのサイトの主宰である地元アーティスト・南健雄さんの作品展が様似町中央公民館で開かれています。

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南さんは、会社員の傍ら、独学で創作活動を続けていて、今年十勝の中札内村で開催された、「第8回 中札内村 北の大地ビエンナーレ 全国絵画作品展」では、応募作「冬の川辺」が、佳作に選ばれています(下)。

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こうした油絵や水彩画もありますが、展示の中心は素描。多くが南さんのお子さんをモデルにしたものなんです。

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下は、浦河町東栄の浜辺をきりとった1枚。人物もいいけど、こんな風景画(とは言わないかな?)もイイですよネ。

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そんな力作を眺めていると、「○○ちゃんがいるんだよね~」と入って来た女の子3人組。実は、モデルの南さんのお子さんとその友達だったのです。

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自分の姿がこんな形で残されるのは、とっても幸せなことですネ。さて、この作品展。10月23日(日)まで開かれています。時間は11:00~18:00ですので、ぜひ多くの方に足を運んでいただければと思います。

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会場は、公民館玄関脇のギャラリー21なのですが…。

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すぐ上には、「様似の明日」を表現したサケの木彫と波の彫金のレリーフ。南さんととても深い関係性があるって知ってた?知らない方はぜひ現場で確認を…。(タク)

2011年10月11日

木漏れ日に紅葉に大パノラマ、そしてマ~くんも...

5日振りでゴメンナサイ。

久しぶりの秋晴れとなった8日(土)、毎年恒例の役場職員アポイ登山があり参加してきました。1合目から山小屋までの登山道は木漏れ日が気持ちいい1時間ちょっとの道。

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その樹林帯を抜け、森林限界あたりの山小屋からは、色づき始めたアポイ山頂がきれいに見えました。

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6合目あたりにわずかに咲いていたヒダカミセバヤ。この日確認できた花はこの1輪だけでした。

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6~7合目からは、様似の街並みとともに、太平洋、日高の海岸線がどこまでも続いていました。雨上がりとあって私の最近の登山ではサイコーの眺めです。

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そんな景色を楽しむ父娘2人…。

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途中で、「山小屋で帰る」とか、「馬の背で帰る」とか言っていた輩もいましたが、丁寧な(?)説得で全員頂上を制覇。近年にない優秀な成績を記念して写真撮影とあいなったのですが、一人足りない…。

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ウチのスタッフ「302」が山麓のバーベキューに間に合わないと、先に下山してしまったのです。「もうちょっと待っててよ~」と思いつつ、このような扱いとさせていただきました。さて、そのBBQの時間に間に合わないと、慌ただしく下山。山頂直下からの眺めもこのとおり…。

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10月に入ってから朝晩の寒暖の差が激しくなってきて、今年のアポイは紅葉もきれいです。

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帰り道には、久しぶりの珍客・マムシくんにも遭遇し、おそらく今年最後になるであろうアポイ登山を満喫した1日でした。

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アポイは1年中登ることができる山ですが、11月に入ると山頂付近にも白いものが目立ち始めることから、10月までが実質的に登山シーズン。来年の4月までしばらくお預けです。ただし、地元山岳会主催の雪中ご来光登山なるものもありますが…。(タク)

2011年10月06日

アポイ岳情報12:10/3

2日連続のアポイ岳ネタですみません。

10月最初のアポイ岳情報(10/3時点)です。
 

ここ数日の本ブログでご紹介してきたとおり、洞爺湖有珠山でのジオパーク全国大会のあと、全国各地のジオパーク関係者が様似に足を運んでくれました。この日のアポイ登山も、先月新たに日本ジオパークに認定された秋田県の「男鹿半島大潟ジオパーク」からのお客さん2人をご案内してのものでした。

 

この日は、前日の低温・強風・雨・雷・雹という5重苦の中での登山をされた5人(昨日のブログ参照)には本当に申し訳ないほどの良い天気。こういうところに、案内役の日頃の行いの良さの違いがはっきりでちゃう?

 


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9合目付近から見る様似海岸のパノラマ。昨日の雨で空気が澄んだのでしょうか、くらくらするほど濃い青の海と空でした。昨日のブログ記事の最後の写真と見比べてみてください。

 

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頂上からほんのちょっと幌満お花畑方面に降りたところからは、珍しくえりも岬の先っちょまでくっきりと眺めることができました。


この日、冷たい空気の中でも元気に咲いていたのはこの花たちでした。

 

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キンロバイ。数はめっきり少なくなりましたが、中にはまだこんな元気な花も。

 

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エゾマツムシソウ。

 

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コハマギク。

 

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そして、フイリミヤマスミレ。
ん? んんん? スミレだって!? んなわけないべさ、10月にスミレなんて咲くわけないっしょ。と突っ込まれそうですが、
いんや、うっそでない、ほんとに咲いてたんだって。いわゆる季節外れの「狂い咲き」というやつでしょうか。場所は2合目のちょっと先の登山道沿い。昨日の雹にも負けずに、たった2輪だけしおしおになりながらも咲いてました。

 

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これはヒダカミセバヤ。このほかにも、ヒダカトリカブト、ダイモンジソウ、ウメバチソウ、ヤクシソウ、ハクサンシャジンなども咲いていました。おそらくこの時期にこれだけ花が楽しめる山はそう多くはないでしょう。「日本で一番早く、そして一番長く高山植物の花が楽しめる山」がアポイの売りの一つ。

 

みなさんも、今週末の3連休にはアポイの花シーズンのフィナーレを見に来ませんか? まだ間に合いますよー!

(krmd)

2011年10月06日

ジオがもたらす自然の脅威・ツアー2日目

 10月2日朝、予報では、風雨に加えて雷注意報も発令され、行ける所まで行くことに・・晴天の中、天草のUさん、Sさん、洞爺のS田さん、T学芸員と私でアポイ登山を決行!

      

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 登山開始早々は、T学芸員の説明を聞きながら 秋のアポイを楽しんでいました。

が・・・2合目付近から雨がパラつき、第4休憩所では雷! それでも、ニホンザリガニを見つけて大喜び・・・したかどうかは未確認。 

 何とか山小屋に到着し、ここで断念! と思ったんですが、雨が上がり海が明るいので7合目~馬の背に向けて出発!

 

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  ゴロゴロ・・ピカピカ・・暗雲が・・・6合目から太平洋を見ると、雨?のカーテンがアポイに向かって来ています。そして稲妻も・・・雨雲に追われるように馬の背へ

来た~大粒のアラレ? が容赦なく合羽に当たります。それでも天草の二人は手にとって楽しそう?

  馬の背に着いて休憩すると、不思議と雨が上がり「雨雲が通り過ぎた・・」と判断し、山頂目指して出発!

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  8合目から太平洋を見下ろす一行は、この時いやな予感を感じていたはず。でも、下山すると言う言葉はなかった・・・。

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 9合目付近からは強い風も伴い、無言のまま頂上に・・強風がダケカンバを揺らしていましたが、頂上は風が吹かないんですよ!

  昼食は山小屋で食べることにして、早々に下山・・・下から降る雨を初めて体験し、地形がもたらす自然の脅威~真さしく、ジオを体験する貴重なツアーとなりました。(ちなみに、下山後のアポイ山麓は晴れでした。)

 お客さま御一行も、いい意味で忘れられないアポイ岳ジオツアーとなったようです。・・・真意は怖くて確認していませんが?

 晴れたアポイ岳もいいもんですよ!  また来てくださいね・・・。

 

 ※ 降りしきる霰やすさまじい風雨の写真は、私物のカメラのためご勘弁を・・・(Horoman)

 

2011年10月04日

ポスト巡検アポイ岳コースをご案内

さて、昨日の続き…。

洞爺湖での全国大会には、ポスト巡検と称して、洞爺湖有珠山ジオパークのジオサイトをガイド付きで楽しむツアーが組み込まれていて、ウチの推進協メンバーも参加したのですが、せっかく全国のジオパーク関係者が北海道に来るということで、アポイ岳ジオパークコースも用意したところ、なんと8人の方が声をかけて下さいました。

その内訳は、糸魚川ジオパーク(新潟県)3人、天草御所浦ジオパーク(熊本県)2人、洞爺湖有珠山ジオパーク1人、男鹿半島・大潟ジオパーク2人。

全国大会の翌日、帰る我々の車に天草と洞爺湖の3人を乗せて、一路様似へ…。(残る糸魚川と男鹿半島は別行動で様似に入りました。)

まずは、かんらん岩広場でアポイのかんらん岩をご披露です。

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天草のUさんは、エンルム岬のかんらん岩看板にかぶりつき…。

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翌日の雨を予感させる風の強い日でしたが、快晴で観音山からの眺めも最高です。

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化石の専門家のUさんは、ウチのガイドブックを見て、「貝の化石出るとこあるんだね~。」と言ったため、ジオサイトにはしていないのですが、平宇のピラエトの崖に急遽お立ち寄り。

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さて、翌日は、洞爺湖コースに参加してから、ウチのバスで推進協メンバーとともに様似入りした、糸魚川の3人をご案内。天草と洞爺湖の3人は、悪天候の中、アポイ登山へと消えました。その模様は、明日Horomanさんから伝えてもらいます。

ところで、糸魚川の皆さんをかんらん岩広場に案内していると、なにやら団体さんがぞろぞろと…。帯広から地質見学旅行に来た石好きの人たち。ガイドの方の説明を熱心に聞いていました。「さすが、アポイ岳ジオパークだね。」と糸魚川の方も感心しきりです。

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途中、大雨や雷、ヒョウまで降ってきたため、午前中は郷土館やビジターセンターなどの施設案内となりましたが、石の重さ比べに興味津々。

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昼からも雨は続きましたが、何とか日高耶馬渓や幌満峡をご案内し、宿屋に帰ろうとしたところ…。「えりもの歌露礫岩って有名なんだけど、見たことないんだよネ。」とつぶやいた、糸魚川のTさんのご要望に答えて、「じゃあ、行きましょう。」と襟裳岬西方にある露頭まで足をのばしてきました。

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礫が強い圧力で引き延ばされているのが珍しいとのことで、石屋のTさん、さっそく写真に収めていました。

夜は、お客様を囲んで歓迎の宴。もちろん、地物のおいしい料理を堪能していただきました。

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3班に分かれての変則ツアーとなった巡検。山に登った3人+ガイドの2人の悲惨な顛末は、明日Horomanさんがお伝えします。お出でいただいた皆様、本当にありがとうございました。(タク)

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