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2012年04月20日

アポイ岳情報2012-02:4/20

はじめまして、新人学芸員補のジオミです。

去年まで、石の研究をしていました。

なじみやすく・分かりやすく「石」を活用していけるよう頑張ります。

様似町の歴史・高山植物をはじめ、

野外に出て、幅広く勉強していきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

4月20日(金)アポイ岳に登ってきました。

●積雪情報  ●開花情報の記事です。

 

20120420八合目 雪.jpg

8合目の雪  だいぶ融けました。

山頂は、まだ雪模様。

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20120420ショウジョウバカマ.jpg

第4休憩所で「ショウジョウバカマ」のつぼみが見えました。

6~7合目の間の登山道の岩の間でも見ました。

 

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ガスもなく様似の海岸線がよく見え景色に恵まれました。

風は弱かったのですが、立ち止まるとまだ寒い一日でした。

(ジオミ)

2012年04月19日

様似散策のお伴にジオパークハンドブック、シールもあるよ

いよいよ観光シーズンですが、様似町でも新しい情報ツールとお土産が誕生しました。まず最初は、「アポイ岳ジオパークハンドブック」。

ハンドブック表紙.jpg

観光客など、様似を訪れた人が「これを持って歩けば、様似のことがだいたい分かる!」と言っていただけるようなジオサイト(見どころ)案内書で、オールカラー32ページ。

ハンドブック耶馬渓ページ.jpg

開いてみると、テーマごとに区切った5つのエリアごとに見どころを紹介したり…。

ハンドブック商店ページ.jpg

フットパスコースや町内のお店屋さんなどもくわしくご紹介しています。観光案内所やアポイ岳ビジターセンター、アポイ山荘などで1冊100円で販売中。紹介させていただいているお店にも今後置けたらと思っています。

そして次にご紹介するのは、ウチのマスコット、カンランくん・アポイちゃんのコスプレシール。

キャラシール.jpg

カンランくんが昆布採りしたり、アポイちゃんが火まつりに登場したり…。

キャラシール消防士.jpg

はたまた、カンラン消防士や…。

キャラシールテニポン.jpg

テニポンを楽しむアポイちゃんなど、様似にちなんだスタイルで登場している、まさにさまにならではのグッズなのです。ちなみに、「テニポン」とは「テニス」と「ピンポン」を組み合わせた、様似町オリジナルのスポーツ。

これもハンドブックと同様、観光案内所などで3枚1組200円で販売しています。様似のお土産にぜひお求めください。アポイ岳ジオパークでも、子ども向けイベントなどで、どんどん配布してPRにつなげようと思っています。(タク)

2012年04月15日

アポイ岳情報2012-01:4/14

この下のブログ記事のとおり昨日4/14は山開き、いよいよ今シーズンのアポイ岳も開幕です!

という訳で、今シーズン最初のアポイ岳情報は昨日の山開き登山の様子です。

同行者は、お馴染みT学芸員と酪農学園大学の若い学生2人。Isakaさんは去年からアポイ岳でエゾシカの影響調査を行っていて、今年からは修士論文研究として継続してくれることになっています。もう一人はIsakaさんのボディガード(ガードされるのは逆といううわさも)のOtsukaくんです。

120414混交林内.jpg

雪の多かったこの冬でしたが、気になる登山道の様子はというと、5合目までの針広混交林内ではこのようにところどころ残雪があるものの、問題ない程度です。

 去年の山開き登山の日は1~2合目間でかわいらしいヒメイチゲがたくさん出迎えてくれましたが、今回は1輪も目にすることができませんでした。

さらに、ひょっとしてと期待していた第4休憩所ベンチ付近のショウジョウバカマも、

120414ショウジョウバカマ.jpg

なんと、まだ葉っぱだけ。

という訳で、やはり今年は花も遅れ気味のようです。

120414馬の背下.jpg

5合目と馬の背の間は日当たりが良いので、ほとんど雪はありませんでした。

120414八合目上.jpg

しかし、それもつかの間、8合目から上はこんな状態。8合目から頂上までの登山道の95%くらいは雪の下に隠れていて、ところどころでは膝上くらいまで埋まることも。

そして、頂上に着いてびっくり!

120414頂上.jpg

写真左端の登山者(様似の鉄人Hideさん)の左後方にぴょこんと飛び出しているのは、「アポイ岳」と書いてある標柱の頭の部分です。雪の深さは1.5m以上あるでしょう。

でも、この積雪のおかげで珍しいものを見ることができました。

120414襟裳岬.jpg

お隣えりも町の襟裳岬です。アポイ岳の頂上はダケカンバに覆われているので、いつもは枝が邪魔してこの風景を見ることはできません。でも、今日は積雪のおかげで視点が高くなり、樹の上から見ることができたという訳です。

120414足抜けない井坂.jpg

写真中央は、雪上でくつろいでいるのではなく、下山中に足が雪に埋まって抜けなくなり、T学芸員に助けを求める情けないIsakaさんの姿。登るのには少々邪魔ではありますが、雪上歩きは楽しくもあります。

さて、この雪、この後いつまで楽しめるかな・・・

(krmd)

2012年04月14日

アポイも山開き、そのほかもシーズンインに向けて...

今日、アポイ岳が山開きとなりました。その安全祈願祭に顔を出そうと、車を走らせていると…。

平宇・伊藤家昆布干し.jpg

平宇のSAKAEちゃん一家が拾い昆布の干し作業をしていました。小学生KANTAに「いっつも手伝っているのか?」と聞いたら、「ウーウン」だって。シケで浜にたくさん昆布が寄ったためらしいですが、そんなダボラをSAKAEちゃんと語っていてふと沖に目をやると何艘もの船が…。

ホッキ巻きの船.jpg

「ホッキまき。初日なんだぁ。」とSAKAEちゃん。数えると15艘ほどがひしめいていました。ところで、ホッキまきは、けっしてホッキの稚貝を「撒いて」いるのではなく、ホッキを「巻いて」いるのです。海底にホッキをとる装置を置いて、それを機械で巻いて獲るんですよ。知ってました?

ホッキ(北寄)美味いだろうななどと思いながら、アポイ公園へ。

アポイ山開き祈願祭.jpg

いつもながらの祈願祭で、今シーズンの登山無事故を祈りました。その際、来ていたファンクラブTANI会長から、「おい、様似山道のロープと看板、GWにやるぞ!」と声をかけられ、「エエ?」

相変わらずの思い立ったら吉日で、さっそく祈願祭終了後、TANIさんと同じファンクラブのNOさん、IYOさんと4人で現地の下見へ…。

ルエランベツ沢の浜.jpg

様似山道には、いくつか案内看板があるのですが、かなりガタがきているということで、ワタクシの方で去年のうちに新しいものを作ってあったのですが、問題は設置。ほとんどは車で運べる場所なのですが、どうしても2基ほどは山道を担いで歩かなければならないのです。重いものを持って山道を歩くのは大変なので、最短距離にあるルエランベツの沢から登ろうと、幌満トンネル手前へ。沢は砂防ダムで仕切られているため、いったん国道下の浜に降ります。

ルエランベツ沢国道下.jpg

そして、国道下を通る通水溝を潜ります。なんかターミネーターみたい。

ルエランベツ沢の滝.jpg

しかし、沢を遡ってみると、砂防ダムの上流にはこんな立派な滝もあったり、ルエランベツ沢、ただ者じゃないゾ。

ルエランベツ沢の途中.jpg

そして、さらに上流に進み15分ほどで、問題の場所へ。様似山道は、冬島~幌満間約7㎞の山道ですが、最大の難所がこのルエランベツの沢。今はロープをわたしているのですが、斜面がかなり崩れてきているため、張り直しが必要なのです。また、この沢を利用して、看板設置場所までの最短ルートを確認というわけ。

現地確認で、だいたいの目鼻もつきました。

観光案内所のサクラ.jpg

街に戻ってきて、観光案内所に寄ってみるとサクラ満開?イエイエ、様似の桜は5月中旬。これは地元商工会のみなさんが大通商店街活性化のために街をかざっているサクラ(造花)です。でもきれいでしょ?様似の隠れた桜名所は様似ダムですので、ぜひ足を運んでみてください。

中3日空いただけに、内容盛りだくさんでしょ。(タク)

 

2012年04月10日

観音山情報2012-01:4/10

4月に入ってからも雪が舞ったり寒い日が続いたりと、ちょっとおかしな今年の様似町の春。
当ブログの古い記事によると昨年は4月7日にはもうたくさん咲いていた春植物はどうなっているのだろうと気になり、新人のKジオ女史を伴って行ってきました観音山。

 

現場についてざっと見渡してみますが、まったく花は見えません。しばらく歩いて、今年はやっぱりまだなのかなとあきらめかけたとき、小さな淡い紫色が目に飛び込んできました。

120410エンゴサク.jpg

エゾエンゴサクです。展望台の東側斜面の2m四方ほどの狭い範囲だけに、30株ほどが咲いていました。ここが一番日当たりが良かったのでしょうか。

120410アズマイチゲ.jpg

そして、エゾエンゴサクの中に、たった一輪だけ、咲きかけのアズマイチゲが混じっていました。咲いていたのはこの2種だけで、キバナノアマナの姿はまだありませんでした。

とりあえず花を見ることができ、満足して事務所に戻るとショッキングな知らせが待っていました。なんと、私たちが観音山に行く直前に、昨秋設置したシカ柵の中にシカが入ってしまっていたというのです。修繕道具を持って戻ってみると…

120410網穴.jpg

柵として張り巡らしたネットには、シカが飛び込んで開いた大きな穴が…

120410網下.jpg

そして、シカがくぐったため、ペグで止めていたネットの裾はべろっとオープンに。

(写真に写っているのはK女史ではなく、Dくんですのでお間違えなく)
 

目撃者(なんとアポイ岳ファンクラブのTanimura会長でした)によると、T会長が観音山に行くと4頭ほどのシカがいて、T会長の姿に驚いたシカがネットを突き破って中に入り、そのまま反対側のネットを破ったり、下をくぐって出て行ったとのこと。
T会長、今度シカを見たら、柵とは反対の方向に行くように強く言い聞かせてくださいね。

うーん、しかしこのシカ柵、こんなに弱くてこの先いつまでもつのだろう…

(krmd)

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