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2024年07月12日

香港小学校の見学旅行

6月30日からアポイ岳ジオパークに香港ユネスコ世界ジオパークのマリーマウント小学校の32名が来町され、国際交流を行いました。この交流は、アジア太平洋ジオパークネットワーク(APGN)を通じた香港ユネスコ世界ジオパークとの関係によって実現しました。

1日目~

初日は、地元産のイチゴを加工・包装するイチゴ選果場の見学から始まり、朝採れたてのイチゴ「すずあかね」を試食し美味しそうに食べていました。次に、エンルム岬の裏側を探検して、この土地がどのように形成されたかを学びました。その後、中央公民館で日本のおもちゃのけん玉・こま・折り紙・竹馬などで遊ぶ体験をしました。昼食は、様似中学校の生徒たちが考案したアポイ岳ジオパーク認定商品の第1号のアポイドリーム弁当を食べました。

昼食後、ジオパーク認定ガイドが幌満川を案内し、かんらん岩の希少性を説明し、ジオラボでかんらん岩のワークショップを行いました。ワークショップでは、かんらん岩を磨いたり、数種類の岩石鉱物を使って自分なりの岩石スライドを作りました。最後に、冬島おおまのかつてのプレート境界に立ち寄り、アポイ岳と日高山脈がどのように形成されたかを見学しました。

夜は、アイヌ民族の伝承をアニメ化した「様似のむかしばなし」を鑑賞した後、ジオパークグッズが当たるビンゴ大会で大変盛り上がりました。

香港小学校 1日目 x-small.jpg

2日目~

2日目は、エンルム海岸でビーチコーミングを行い、住んでいる地域には砂浜が近くに無いので大興奮していました。貝殻、漁のブイ、昆布の他、中国・韓国・ロシアから流れ着いた瓶など、たくさん興味深いものを見つけることができました。

様似小学校との交流では、香港の生徒たちは、様似小学生のために学校で行っているミュージカルを一部日本語に翻訳して披露してくれました。様似の生徒たちも、お返しとしてよさこいソーラン節を披露しました。その後、一緒に生徒同士でスクールランチを食べながら、話したり遊んだりと素晴らしい交流ができました。

午後、様似民族保存会によるアイヌの伝統舞踊や歌の見学や体験をしました。生徒たちはムックリ(口琴)の演奏にも挑戦し、全員ではありませんが上手に演奏できる生徒もいました。最後には、生徒たちは感謝の意を表し、学校のミュージカルを歌ってくれました。

夕食後には、ジオパーク認定ガイドが案内する星空観察会に行い、香港と様似の夜空の違いや、この時期に見られる星座について説明を受けた後、外に出て観察しました。その日は美しく澄んだ夜で、たくさんの星座や天の川を見ることができ、感動していました。

香港小学校 2日目 x-small.jpg

3日目~

3日目、様似町のシンボルであるアポイ岳を登山しました!朝食後、アポイ岳ジオパークビジターセンターまで歩き、登山事前学習を行い、登山開始!

ジオパーク認定ガイドから、様々な植物や野生動物等を教えてもらいながら登山しました。登山口にあった熊が傷つけた看板を見て驚いたり、鹿の足跡やキツツキの穴なども発見しました。生徒たちは山登りにあまり慣れていない様子で、ゆっくり時間をかけて目的地の5合目に到着し、長めの休憩と昼食をとりました。

無事に下山し、その後は自由時間で、ビジターセンターとアポイ山麓ファミリーパークを散策しました。

香港小学校 3日目 small.jpg

翌朝、次の目的地である洞爺湖有珠山ジオパークへ向かうため、アポイ岳ジオパークをあとにしました。

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