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2011年09月23日

平成のトンネルでの江戸のお話、モニターツアー2日目

台風が近づき、雨交じりのツアーとなったモニターツアー2日目。この日のガイドは、様似自然・歴史情報センターの水野さん。日高耶馬渓の入り口でもある「冬島の穴岩」では、パネルを使ってわかりやすく解説してくれました。

モニターツアー穴岩.jpg

ところで、日高耶馬渓の途中にある国道のトンネルの一つ、「山中トンネル」には、愛称がついているのを皆さんご存知ですか?

モニターツアー山中トンネル.jpg

その名前は、「小一郎トンネル」。中村小一郎ってだれ?

モニターツアー小市郎トンネル.jpg

…とお思いの方は、トンネル脇に立っているこの看板をお読みください。

モニターツアー小市郎看板.jpg

このトンネルの上はもちろん、日高耶馬渓の断崖上には約7㎞にわたって様似山道が通っていて、今もフットパスコースとして親しまれています。

また、この場所から海岸側にのびる旧国道沿いはジオサイトにも指定していて、明治・大正時代のトンネルがあるなど、なかなか雰囲気の良いところ。この日のツアーのお客様にも大好評でした。

モニターツアーヒダカミセバヤ.jpg

途中には、海食崖植物のヒダカミセバヤ(上)やコハマギク(下)などが咲いています。

モニターツアーコハマギク.jpg

旧国道の昭和時代のトンネルの横には、大正時代に掘られたトンネルがあり、写真には入りきれませんが、さらに横には明治時代に掘られた小さなトンネルも現存しています。

モニターツアー大正トンネル.jpg

さらに、この場所から200mほど旧国道を進むと、こんなジオサイトもあります。

モニターツアー角閃岩褶曲.jpg

「褶曲」ってなに?という方は、こちらの写真をどうぞ。岩石が強い力を受けることで、このような渦をまいたような断層ができるのです。下側の緑っぽい部分が角閃岩で、それを巻き込むように上にあるのが片麻岩です。

モニターツアー角閃岩褶曲2.jpg

このあとは、幌満の和助地蔵や東邦オリビン工業のかんらん岩採石場を見学して、アポイ岳ジオパークのジオサイト巡りは終了。帰路に、浦河町のJRA日高育成牧場を見学し札幌へお帰りとなりました。

モニターツアーJRA.jpg

札幌発着1泊2日のモニターツアーもこれにて終了。参加人数が少なかったのがなんとも残念でしたが、これにめげずこれからもいろいろなツアーを計画していきたいと思います。(タク)

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