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2011年04月07日

妖精たちのリレーが始まりました!

先日、様似自然・歴史情報センターさんのブログをのぞいたら、「3/30に観音山でアズマイチゲが開花」とのこと。

http://myapoi.exblog.jp/

 

今年一番と思われる今日の暖かさのなか、デスクワークをしていても気もそぞろ。仕事も煮詰まってきたし、「よしっ、いくか!」と新人くんを誘って昼から行ってきました、観音山。
すると、まだはしりではありますが、思ったよりもたくさん、あちこちに咲いています。

 

観音山_春植物_110407.jpg

しかも、3色の花が見えます。

 

観音山_アズマイチゲ_110407.jpg

この白いのがアズマイチゲ。ちょっと葉に元気がなかったのが残念。

 

観音山_キバナノアマナ_11040.jpg

キバナノアマナ。肉厚の葉が特徴。

 

観音山_エゾエンゴサク_11040.jpg

エゾエンゴサク。花は青から紫とバリエーション豊か。

 

これらのように、春まっさきに開花する植物をスプリング・エフェメラルといいます。直訳すると「春のはかないもの」となりますが、「春の妖精」と表現されることもしばしば。

なぜ、これらが春一番に咲くか?については、町の広報紙平成23年2月号の「とってもやさしいアポイ岳ジオパーク講座」に簡単な解説がありますのでご覧ください。

広報さまに_ジオパーク講座_06_201102.pdf

 

さて、観音山の妖精たち、今日紹介した3つはこれから満開を迎えますが、この後もほかのたくさんの種類の花が、まるでリレーをするかのように次から次へと咲き始めます。その妖精たちのリレーは5月いっぱいまで続きますので、みなさんも、ぜひ妖精たちがランナーのように駆けぬける、その一瞬の輝きを見に観音山に行ってみてはいかがですか?

 

なお、様似町では、北海学園大学教授(北海道自然保護協会会長)の佐藤謙先生を講師に迎え、観音山の春植物やアポイ岳の高山植物の観察会及び札幌発着のツアーを実施予定です。日程は5/14(土)~5/15(日)です。詳細をお知りになりたい方は、電話(0146-36-2120)又は当webサイトの問い合わせフォーム http://www.apoi-geopark.jp/contact/index.html より、様似町役場商工観光課までお問い合わせください。

(krmd)

2011年04月06日

ぶらりネタ探しで、やっぱりアポイ...

デスクワークが多くて、ネタ探しが思うようにいかない今日この頃。

昼休みに車で親子岩のあたりをブラブラと…。

ジオ看板からの親子岩.jpg

今日は良い天気で、全道的にも気温がぐんぐん上がっていたそうですね。ここの親子も気持ち良さそ~です。

マグマが冷え固まり、浸食の造形でできた岩ですが、アイヌの伝説では親子の絆が語られています。

親子岩アイヌ伝説の看板.jpg

戻り際に、鯉のぼりを発見…。子どもが少なくなって、あまり見かけなくなった鯉たちですが、これも気持ち良さそ~に泳いでいました。

鯉のぼりアップ.jpg

最後に、いつもアングルのアポイ山塊。天気が良いのと、雪解けが遅い山肌の白がとってもきれいでシャッター切りました。

観光道路からの大通市街とア.jpg

しばし、眺めていましたが、「おっと、1時になりそう」。アポイの山開きは今月16日(土)です。(タク)

2011年04月05日

様似の治安はわたしが守る!

うららかな春の日差し。待ちに待った春がやって来たぞ!と思いきや昨日の午前は雪が降りましたねえ。

週末の陽気に誘われ、車を洗い、ワイパーを夏用に取り換え、タイヤまで履き換えたのにい~。幸い午後にはとけてしまったものの普段と違うことはするものではないですね。

 

 まったくどうでもいい話から始まりましたが、今回は様似町に新たに赴任されたお巡りさんが主役です。「観光ブログにお巡りさん?」と思われるでしょうが、イベントの警備、交通整理、管轄するアポイ岳の盗掘、果ては捜索などじつは結構お世話になることがあるのです。今後広報でも紹介されることでしょうが、今日は一足先にご紹介いたします。

お名前は「楠美拓也(くすみ たくや)」巡査長。年齢はこの4月4日に26歳になったばかりです。本人いわく誕生日は4月4日ですが、オカマではありません!とのこと。

出身は生まれも育ちも旭川で、この様似が2か所目の勤務地。ちなみに前任地は札幌西警察署で、交番勤務だったため駐在所はこの様似初めて

 

 楠美巡査長は天皇皇后両陛下の行幸啓時に護衛で来町したことがあり、様似とは何かしらの縁を感じているとか。様似町の印象を聞いてみたところ「自分は内陸での生活が長かったので、海が間近にあることを大変気に入ってる。かつて水泳をしていたので、今年は是非海水浴を楽しみたい。また、のどかでとても雰囲気のいいところですね

とのこたえが返ってきました。

 水泳の他にはスポーツ観戦が趣味で昨年は札幌ドームへ4試合ほどファイターズの応援に行き、今シーズンも開幕戦のチケットを予約していたとか。

 

 せっかくの機会ですので町民のみなさんへメッセージをもらいました。

 「赴任したばかりで、まだ友人知人がいないので公私ともども仲良くしていただければ幸いです。 また新入学児童保護の交通安全運動旬間になっていますので、子どもたちが安全安心に通学できるよう安全運転をお願いします。」

と最後は仕事のPRを忘れませんでした。

楠美さんweb.jpg

敬礼姿がりりしい。やや硬い表情で写ってますが、取材には気さくに応えてくれました。

2011年04月04日

様似の子どもたちのアイドルなのです

様似町の幼児センター(幼稚園と保育園)に新しいバスがやってきました。センターの事務長さんや先生方のご配慮で、子どもたちに大人気のカンランくんとアポイちゃんをあしらった、かわいいペイントバスとなりました

幼児センターペイントバス.jpg

白い車体に、アポイの花と二人の笑顔がとっても合いますよネ。デザインしてくれたS先生、ありがとう~。

幼児センターバスのカンくん.jpg

でも、子どもたちが座るシートは、うさぎさんやぶたさんやコアラさんたち…。どうせなら、こっちも二人にしてくれたらいいのに…。 

幼児センターバス内部.jpg

「それじゃあ、予算が合いませんって!」と、S先生。そりゃそうですね…。

様似町には、いくつかの町立の保育所と私立の幼稚園がありましたが、15~6年前に幼稚園を町立に移管したうえで、保育園との幼保一元化を図りました。当初は、省庁(厚労省と文科省)の所管の違いから幼稚園と保育園を渡り廊下でつなぐなど、真の一元化とはならなかったかもしれませんが、先駆的な取組みとして話題にもなりました。 

あすなろ幼稚園外観.jpg

今は、「認定子ども園」として、幼児教育と保育を一体的に扱って、様似の子どもたちの成長と保護者の子育て支援に取り組んでいます。 

幼稚園玄関レリーフ.jpg

カンくん・アポちゃんも、自分たちのことを好きでいてくれる様似のちびっ子たちが大好き…。これからは送り迎えで毎日会うことができます。(タク)

2011年04月03日

日本電工とカネカリウシナイ川とピライトの崖

今日は風の強い日曜でした。思うところあって、朝のうちから日本電工あたりを散策…。電工をどのアングルで撮ろうかと悩みましたが、あまり目にすることのない裏側から電工と大通市街を望んでみました。

電工裏からの様似市街700.jpg

手前左から、日本電工の工場、変電設備と倉庫群。右端が日高エレクトロンの工場で、向こう正面に大通市街とエンルム岬、観音山が見えます。

電工工場裏側.jpg

日本電工日高工場は、幌満川の水力発電を利用した合金鉄電炉工場で、昭和15年の竣工以降、8つの電気炉が造られました。上写真は、昭和42年竣工の8号炉。最盛期には、年間4万トン近いシリコマンガン・フェロマンガンが製造されましたが、現在は徳島工場から送られてくる鉄スラグを原料に、土壌改良剤のみを製造しています。

電工工場裏側アップ.jpg

アップで撮ると、赤サビた雰囲気が何ともいえませんネ。

下に降りて、近くの浜に行ってみました。東日本大震災のときは、堤防が切れているこの辺りから津波が上がって国道が冠水したのです。

大通浜(カネカリ河口付近).jpg

大通の浜も昔はもっと広かったのですが、過去に何度か来た大きな地震による地盤沈下のせいか、今では防波堤まで波が打ち寄せるようになってしまいました。

すぐ近くには、黄金を採る沢の意がある「カネカリウシナイ川」の河口があります。今では細流ですが、その源は様似中学校北側の沢で、昔、金鉱があったことが、松浦武四郎の東蝦夷日記に記されています。

カネカリウシナイ川河口.jpg

少し西に戻って、浜の防波堤からアポイ側を振り返ると、その前には屏風のような切り立った地形…。アイヌの人たちが、ピラエト(崖岬の意)と呼んでいた崖で、左側の丘陵斜面とは明らかに地形が異なるのが分かるでしょうか?

アポイとピラエトの崖とゴメ.jpg

ところで、今日は西風がとても強く、ゴメたちはタコのように防波堤から何度も風に乗って遊んでいました。「気持ちよさそ~。」

ピラエトの崖.jpg

このピラエトの崖。上杵臼層と呼ばれる地層で、今から約1600万年前(新第三紀中新世中期)に海にたまったものだそうです。この礫岩の中には、いろいろな種類の貝化石が見つかっていて、その貝から当時のこの辺りの海の様子をうかがい知ることができます。 

ピライトの崖の礫岩.jpg

この場所は、アポイ岳ジオパークのジオサイトではありませんが、化石も採れるし、ジオを楽しむ場所として今後活用できたらイイナ…。(タク)

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