対岸の第3発電所を横目に通り過ぎてすぐ。林道脇に赤い鳥居があります。階段の上にある神社は、1936(昭和11)年にこの渓谷に水力発電所を建設した会社とその従業員が建立したものです。また、鳥居そばの建物は日高地方最初の水力発電所跡で、中には当時の発電機が今なお残されています。
道はありませんが、足場を探しながら付近の河岸に降りてみると、真っ白な岩肌といくつもの丸い筒状の穴が目に付くはずです。ここのかんらん岩は「斜長石レルゾライト」で、筒状の穴は割れ目などに入った石が水の流れで回転し、ドリルのような働きをしてあけた、ポットホール(おう穴)です。