平宇の屏風崖

様似の大通市街地東方の国道沿いに、屏風のように切り立った崖がありますが、これは周囲の白亜紀(約1億年前)の地層とは違う新生代新第三紀(約1600万年前)という時代に、海の底に積み重なってできた砂岩や礫岩です。岩肌には、当時海の中にいた貝の化石がびっしりと張り付いています。チタニビノスガイやヒダカイガイなど寒流系の15種類の貝化石が確認されており、当時のこの辺りの海は現在とは違い、主に寒流が流れ込んできたことがわかります。

国道脇の崖下には、落石防止のための柵が設置されており、立入りが制限されています。国道下の海岸も同様の地質で、干潮時には広く岩肌が露出しますので、そちらを観察してください。